3週間が過ぎてもまだCDJの話です。
今回は、もう一組、知らないバンドを観ました。
住所不定無職という、変わった名前のバンドです。
今の世の中、無職は珍しくないけれど、住所までも不定とは。
いい加減なその名前に、まんまと興味をそそられた俺です。
会場に着いた時にはまだ、サウンドチェックの最中でした。
メンバー自ら楽器を鳴らし、マイクに向かって
単純なメロディを繰り返し歌っています。
「サウンドチェックだよ~♪サウンドチェックだよ~♪」
そのまんまだし、歌声はフニャフニャです。
とてもやる気がありそうには見えませんでしたが
俺はその時すでに、最後まで観ようと決めていました。
メンバー3人が、全員女子だったのです。
祭りの華、というのでしょうか、こういう時の女子は輝きます。
ビールを数杯飲んでいた俺の目には、余計に輝きを増して映りました。
そんな感じで、好きか否かの判定基準のハードルが
かなり下がった状態で観たライヴの本番でしたが
基準はどうあれ、それはとても楽しいものでした。
曲間に早口でしゃべりまくるドラムの娘がメインボーカルだったり、
とぼけた感じの声で歌うベースの娘が美人すぎるくらい美人だったり、
センターに立つ無口なギターの娘の腕の筋肉がなかなかのものだったり、
バラバラに見えるメンバー3人の個性、それぞれがとてもおもしろくて。
中でも特別おもしろく「自由だなぁ」と思った瞬間があります。
ライヴの途中でギターとドラムが交代し、
ギターの娘がドラムを叩き始めたのです。
しかもスティックを何度も弾き飛ばすくらいパワフルに。
広い肩幅、太い二の腕、とても女子のわざとは思えない
その力強さに、俺は驚き、ただただ笑いました。
そして、心から納得したのです。本当に、名は体を表すのだと。
住所不定無職とは「なんでもアリ」という意味なのだと俺は知りました。
「不定」って、なんかいいなぁ。
その響きに、憧れてしまいそうです。
今日の一曲
The Smiths「Some Girls Are Bigger Than Others」
