バス目線Vol.4
『あの、すいません』
最後に降りた高校生の男の子がこう問いかけてきた。
『遅延証明書ってないんですか?』
よく電車が事故やトラブルで止まってしまい、
会社に遅れた理由を証明します、という紙だ。
鉄道会社は発行しているが、
バス会社にそんな上等なものは、ない。
高校生の男の子いわく、
バスが5~6分遅れたので、
電車に乗り遅れて遅刻が決定的だ、と。
場所にもよるけど、
5~6分の遅れなんて基本だ。
10分遅れなんてのも珍しくないし、
雨降ったら15分遅れることだってある。
もちろん、開き直ってるわけではないし、
申し訳ない気持ちもある。
しかしどうにもならないことは確かだ。
気持ちスピードを上げたところで、
ホント気持ち程度しか時間は縮まらない。
サラリーマンの人でも、
ギリギリなんだろうか、
めちゃ急いでる人とかいるけど、
そんなギリギリの生活してたら
いかんと思う。
通勤とはすでに仕事なのだ。
タイムカードを押して仕事が始まるのではない。
通勤自体すでに始業なのだ。
時間に余裕を持っている人は、
雰囲気でわかる。
きっと通勤を仕事としっかり理解していることだと思う。
仕事も出来そうに見える。
朝の5分は確かに貴重だ。
だけど毎朝5分6分で勝負をかけてるようでは、
まだまだ社会を知らない。
少年よ、
明日はもう5分早く起きたまえ。







