前回、白のR32を購入するという意思を固め、
悩みに悩んだ挙句、1週間後…
購入の意思を伝えた直後の出来事だった。
SNSを見漁っていたらとあるお店のツィートで
今後黒のBNR32を出品予定だという情報が入った。
内容を見てみると、もともとは一番最初に見に行った大阪のショップで販売されていた車両のようだ。
10年ほどは経つが一度エンジンをあけられていて、その際2.7Lにボアアップ
コンロッドやクランクシャフト、ピストンまで手が入っていた。
ほぼフルチューン状態に等しい個体だ。
しかもなんと値段が500万円(この時の相場としては格安)
愛知から出品されていた白のR32を買うと決めた直後だったが、すぐに一旦キャンセルの申し入れをした。
出品者の方には申し訳ないが、
もう2週間後に他の車両を見てくるから改めて連絡をする。
再出品されてもかまわないので一旦キャンセルさせてくれといったが快く承諾してくれた。
しかも再出品もしないで回答を待っててくれるというのだ。なんて寛大な方なのだ。。。
その間、関東圏にもあるGT-R専門ショップにも足を運んで車を見て回ったがやはりとてつもなく高いか
安くても納得いく仕様ではないものばかり
2週間後…
再び大阪にやってきた。
路地を曲がって大阪の街中を走っていくとそこに停まっていた黒のR32が一番最初に目に飛び込んできた。
体が震えた。
本当に欲しかった黒のR32だ。
1990年式の初期型R32
ここは車屋というよりかはアパレルやオリジナルシートなどを販売するのがメインの店のようだ。
ちょっと怖そうな若者が数人溜まっていた。。。
とりあえず、早々に車の状態を見せてもらったが
なぜ相場より遥かに安い500万円なのかすぐに分かった。
ボディの状態は中の上くらい、錆はないが各部気になる点が多々ある。
交換すれば済むというレベルで見れば上々な個体だろう。
どうやら、2代前のオーナーがキッチリと綺麗に車を作っていたが、
その後前オーナー(その時の現オーナー)に渡ってから少し酷い扱いをされていたみたいだ。
車の触り方からして恐らく20代前半か下手したら10代だろう。
ボンネットが穴だらけの社外FRPボンネットに交換されていたが、缶スプレーで雑に塗装
リアのウィングやチビスポも社外のFRPで缶スプレー塗装されていた。
しかも下地の足付けの傷が見えるほどの塗装の薄さでクリアも全く足りてないのでムラだらけ、まるで小学生の工作だ。
マフラーがあまりにもグラグラしているから覗いてみたらとんでもない状態になっていた。
元々はR乗りなら誰でも知っているであろうレイマックスがついていたみたいだが、
取り外されていて柿本の車種不明用(しかもボコボコ)が大量のタイラップでグルグル巻きに固定されていた。
ありえない
よく見てみたら外装には1周グルッとアンダーLEDが仕込んであった…
ナンバーが23−23だったので日産の23なのかと思ったら
フザけたナンバーフレームがついていてこう書いてあった。
「増やしたいのは笑顔です アートネイチャーフサフサ」
フサフサ・・・2323
これは完全にやばい個体だ…