奥さん、社会の窓、空いてますよ。


どうもポッキー田中です。


ではさっそく続きを・・・


--------------

誰もいないコンテナはムッとした空気に包まれてきた。いよいよ太陽がその力を誇示する時間がやってきたようだ。

かれこれ小一時間は天井歩きの方法を考えている。笑うかもしれないが、僕は結構本気だ。やるからには健太郎よりも、直人よりも先に天井を歩くつもりでいる。


しばらく考えているうちに、天井を歩くという事はなにも不可能な事では無いように感じてきた。とにかく「天井」という場所を歩けばいいのだろう。あるいはそれがペテンでも、小ざかしい細工の上に成り立つ技でもいいわけだ。

ちょっとまえに、マジックショーが流行った時期があった。一昨年くらいだっただろうか。

Mr.ホネックといういかにも胡散臭い格好の(名前からして既に胡散臭いが)マジシャンが大いにその名をはせた。10年ほど前にVTR放送が政府チャンネルだけに統一されてからは、教育上少しでも害があると判断された番組が一切放送されなくなったために、VTR放送はカナリの低迷期を迎えていた。

そりゃそうだ。番組の7割は教育かあるいは自然環境に関する番組なのだから。娯楽を求めるならば、厳しい検閲を通過したデータをネットワークから落としてくるほか無いのだ。

・・・まあそれも糞みたいなものしかないわけだが。


しかし、Mt.ホネックの登場はVTR放送にある種の革命を起こした。

それまでVTR放送で娯楽番組など一切見受けられなかったが、彼の出現により、彼のマジックを披露する番組がおおく放送されるようになった。

なぜ彼の番組が??


理由は教育理念にのっとっていたからである。

不可能を可能にするという魅力的な行為、そしてその行為を可能にする物理学・自然科学の応用。

政府チャンネルでは彼のマジックを放送した後、彼のマジックを可能にした物理の仕組みや科学の理念を解説する番組をいくつも設けた。

世の中の暇人たちは、Mr.ホネックの繰り出すマジックショーという娯楽にどっぷりつかりこんだ。そして、つかったからには、その秘密を、仕組みを知りたいと願った。

こうして政府チャンネルは見事に作戦を成功させ、まんまと世の暇人どもに教育を叩き込む絶好のチャンスを得たのである。


話がずれたな。

とにかく、彼のマジックショーでは物が浮いたり、その体積を変えたりは日常茶飯事である。上が下になり、右が左になる。現実が非現実になり、非現実が現実になるのだ。


僕は天井歩きの事を考えている間、彼の華麗なマジックショーを思い浮かべていた。

彼の使うような物理や科学を用いた魔法を習得すれば、あるいは天井だって歩けるはずだろう。その方法は必ずあるはずだ。

早速研究することにしよう。政府チャンネルの過去番組フォルダを探せば、何か天井歩きに繋がるショーが見つかるかもしれない。


僕はコンテナの壁に設置されたホロスクリーンのスイッチをいれ、小汚いソファー(これはかつて僕ら3人が廃棄品置き場から拾ってきたものだ)に腰を下ろした。やわらかい(というよりは疲れきった)ソファーの生地が僕の体をふわりと受け入れた。そしてそれらは必要以上に僕の体をうずもれさせ、僕はムッとした熱気を帯びた生地の中でジワジワと汗をかく羽目になった。

ホロスクリーンが政府チャンネルのネットワークに接続している間、僕はテーブルにおいてあったコーラを飲んだ。が、既に暖まっている上に炭酸が抜けきっており、咽喉の渇きを癒すはずが気だるい甘さだけだけをぼんやりと残すという結果になってしまった。

それだけでぐったりと疲れを感じてしまったが、どうやらホロスクリーンが政府チャンネルのネットワークに接続できたようである。


しかしそこには意外なものが羅列されていた。

僕は思わず腰を浮かし、深い疑問を抱きながらそれらを眺めた。

数滴の汗が背中をつたっていく。

僕にはそれが暑さのための汗なのか、それとも驚きの為にあふれた冷や汗なのか、判断できない。

----------


調子わるwなんも浮かんでこん。

妄想できん!!

ので中途半端だがきょうはこの辺にしと来ます。


さて4日ぶりに風呂に入ろう。