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捜索活動は日が経つにつれ困難を極めた。現地には被災者の方が自分の家のあった場所で片付けをされ、その方々の情報を頼りに捜索を行った。
捜索中、小学3年生ぐらいの男の子が立ち尽くしており思わず声をかけた。
『こんにちは』と言うと男の子は『こんにちは』と返してくれたが、男の子はポケットから何かを取り出しそのまま言葉を続けた。
『この人知りませんか?』
ポケットから出てきたのはおじいちゃんの写真だった。言葉が見つからなかった。なんと言っていいかわからなかった。横にいた上司がカバーしてくれたが、一人だったらなんと返してたかは未だに考えられない。
なんとか一人でも行方不明者を見つけてあげたいと、全員が同じ気持ちだった。
結局、私達の捜索場所では行方不明者を見つける事は出来なかった。
不完全燃焼。
何か被災者 の方の役に立ったのか。そればかり帰りのバスで考えていた。
しかし、人の凄さを実感する出来事がたくさんあった。
被災地には既に新しい電柱が立ち電線が通され、行きはガタガタだった東北道は綺麗に直されていた。
支援の手は各地から伸ばされ着々と復興の兆しを感じる事が出来た。まだまだこれから大変だけど、現地に行かなくても力になれる事はたくさんあると思う。仕事の関係で現地に行く事はもうないかもしれないが、復興した暁には一度行ってみたいと思った。
最後まで読んで頂きありがとうございました。











綺麗すぎて言葉になりませんでした
皆さんも行ってみては