まわしをはずしたお相撲さん | 書評 読んでみんさい、この本!

まわしをはずしたお相撲さん

まわし2
久和 ひとみ
まわしをはずしたお相撲さん―大相撲おもしろ雑学事典

 千代の富士や北の湖が現役の頃の相撲ギャルの話しです。


 青木さやかが「どこ見てんのよ!」っていうことばを流行らせましたが、女性が相撲を観るとき「どこ見てるか」が分かる本です。


 少し前に久和ひとみさんの本を紹介しましたが、前に紹介した本には久和さんのジャーナリスト、職業人としての側面がよく出ていましたが、この「まわしをはずした。。。」には彼女のミーハー的、やんちゃ娘的、あるいは今のことばでいう「イケメン」嗜好が、愉快なタッチで描かれています。


 読んでいる途中で、「おいおい久和さん、まさか相撲取りのおかみさんになりたいったいうんじゃないよね」と思わず久和さんにつぶやいてしまったら、案の上あとがきのタイトルは「気がつけば力士の女房」、やっぱり誰か好きだったんだと思いました。


 生前の久和さんは民主党の菅直人の大ファン(早稲田の先輩後輩の中で、菅さんの選挙のうぐいす嬢をつとめたこともあると熱く語っていました)で、この本の中でも「女は顔、でも、男もやっぱり顔」と言っています。


 著者を知るものにとっては、少しかいま見せていた彼女の愉快なキャラを知る楽しい読書でしたし、相撲に興味のある女性には格好の入門書となっています。席の取り方だとか、相撲部屋の見学の方法だとか。。。うん、言われてみればどうやってやるんだろうというところに気配りした良い入門書です。


 新刊はもう出ていないようなので、私もアマゾンで古本を入手して読みました。ご参考までに。


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