東京ブチブチ日記 | 書評 読んでみんさい、この本!

東京ブチブチ日記

 古い本ですが、私は気持ちが落ち込んだときに読むと、ガハハッと笑って、心機一転新たな意欲をくれるという、「いざという時はこの薬、正露丸」的な常備薬(ではなくて常備書)です。


 著者はご存知サラリーマン漫画「ショージ君」の作者ながら、作家としても超一流。その針小棒大、抱腹絶倒、奇想天外ぶりは棒弱無人。(訳わかりませんね)


 作風は、電車のつり革につかまりながら読むと、向かいに座っている人につばを吐きかけながら、大笑いしてしまうほどの図抜けたユーモア、しゃれがあるので、決して電車では読まれないことをおすすめしなければいけないほど、おもしろい。。。と言っても分かってもらえないかも知れませんが、でも常備本として読まれるのはおすすめします。


 すべての作品が口語体、さすが漫画家を思わせる観察力、そしてそれをこれ以上「うーん、あるある、そういうの!」と読者に言わせることができないほどの「言いえて妙」な表現の数々。私は長年のファンなのです。


 食い物を中心に旅行記シリーズ、「まるかじり」シリーズとヒット作は数々ありますが、私のお気に入り、ダントツ一押しは「東京ブチブチ日記」、その中でも最初の短編「春のお出かけ」は秀逸です。


 ま、いっぺん読んでみんさい!


ブチブチ日記
東海林 さだお
東京ブチブチ日記


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