今週は予定が多くて何かと落ち着かないモーネルです。
せっかくの良い記事なので
なるべく丁寧にお知らせしたいと思います🍵
龍蟠寺(りゅうばんじ)さまは
下野33観音霊場の「旧32番・現番外」
そして栃木13仏巡りの「8番札所」です。
以前は住職様がお住まいになる、枯山水のお寺様でした。
その枯山水の築山がモチーフなのでしょうか
「蟠」という字はトグロを巻くという意味なんだそうです。
まずは短い参道から
御本堂(書院)が何度も災害・火災に見舞われましたが
檀家10件から托鉢覚悟で仏道に励まれた結果
今のような立派なお寺様となりました🍵
たった3人の大工さんの手で作られました。驚きです。
鐘堂の鐘は、立派な方のお弟子さんの作だそうで
とても良い音がします。
(これにちなんだ?南部鉄の風鈴を戴きました
鐘のように、長く高く響く…良い音がします。)
これは特別に、仏画師(絵師)花山ダンゴ先生の
御朱印台紙にて戴いた御朱印です。
いま通常いただけるものはこちら。
この時花山ダンゴ先生の作風をお気に召して戴けまして
新しい御印影(神仏・御本尊のお姿のハンコ)を
奉製させていただくことになりました。
(まだハンコはできていません。出来たらすぐご報告いたします)
幾度もの災難をくぐり抜けて今に至る御本尊さまは
聖観音さまにしては珍しい、少年のような顔だちの座像で
仏師の方にお聞きしたら「たぶん室町~江戸の作」だそうです。
そのお姿を、選ばれた和紙にイタチの毛で再現したのが
こちらの御印影の下絵です。
なぜかウチのスキャナーを通すと
和紙が「木」のような姿に戻ってしまうところが面白いですw
絵師ダンゴ先生の腕もそうですが
それだけナニカをお持ちの御本尊さまなのだろうと思います。
奉製(ハンコ)用に、白黒に色調整したものがこちら。
御朱印になったらすぐに教えてくださるそうです。
楽しみだなぁ
ここからはお寺様や住職様のお話になります。
曹洞宗ならではの楽しいお話…なんですが
うまく伝わるといいなぁ~
お庭には、住職様が保護されている緑色のサナギが1つ。
農薬散布で、境内に雨のように降ってきたトンボを見て
「ウチの寺(お山)で無益な殺生はゆるさ~ん!」
と立ち上がって奮闘なさった
足利市・長林寺さまの自然保護活動のお話を連想しました
だからお庭の福寿草も、こんなに自然に溶け込んでいるんでしょうね~
そ~っと。ひっそり。
中庭にはかつての「蟠」の名残、枯山水が隠れています。
御堂のさらに奥(書院?)の…最奥にある「迷い窓」
こちらからちょっと秘密なものが見れます。
光さす庭に、そっと佇む、如意輪観音様…
ポタポタと落ちる椿はあえてそのままにしてあるそうです。
民俗学の大御所、柳田国男先生の仰る
「迷い家(まよいが)」のようなその光景…
何百年の正しい信仰を経て、そこにおわします
ありがたさと美しさにしばし手を合わせました。
これ見よがしなことは一切なさらないでいたのに
ここまでになったことも
一時、よそのお寺様の事情がアレコレして
下野33観音霊場の32番になり、また番外に「隠れた」ことも
すべてが運命なのかと思うような…
不思議な不思議な…お寺様です。
そんなナニカを強く「持ってる」龍蟠寺の住職様は
とても気持ちの良い方で
お手ずからお茶やお菓子、資料やお土産、楽しいお話…
思いつくままにどんどんくださいました。
私は常々「補陀落浄土の育ちなので」と
自分の価値観を説明させて戴いておりますが
いわゆる他の地域との違いを明確に申し上げますと
補陀落浄土内の理屈→「何故 あげてはいけない のかがわからない」
補陀落浄土外の理屈→「何故 あげなければいけない のかがわからない」
の一言に尽きると思います🍵
そういう所で育つことができたことは本当に
何よりの財産だと思いますし
そうでない方を見ると…すぐにわかります。
話の方向性(態度や目線・言動)が全然違いますので。
長くなりましたが、住職様にお教え戴いたお話の中でも
素敵だな~と思ったものを1つ。
ある年に、お賽銭泥棒にあったそうです。
警察から「周囲でも数件やったと、犯人が自白しています」
と連絡が。
龍蟠寺様の「お賽銭」は古式ゆかしく
「浄財」の時代そのままのお考えなので
「貧しい人がそこから借りたら、後で倍にして返せばよい志の箱」
ということで、まったくお賽銭など数えてはいないし
全額チャリティーにしておりますので
警察署が「補陀落浄土外」の理屈でアレコレ言っても
「浄財とはそういうものではない」
「ウチの寺から、罪人(つみびと)など出すわけにはいかん!」
と押し問答になったという…禅宗らしい~(笑)
しまいには警察署のエライさんが
「お願いですから被害届を出してください。
もう逮捕しちゃってるし、犯人も自白して調書もあるので
そのままというわけにはいかないんですよ~」
と泣きついて、シブシブ…というお話でした。
禅宗で有名な「一休さま」も、似たようなお話があって
人を殺めてしまった大工さんを
お寺で酔わせ、寝ている間に坊主頭にしてしまった…
なんていう笑い話もしてくださいました(笑)
面白いけど、ちゃんとしてて、深い。
やっぱりお寺様はこういうところが素敵なんだよね~
禅宗のお坊様は、爽快・豪快な方が多く
そして…ナニカ大切なものを、ひっそり隠し持って
「全は一、一は全」
みたいな感じを体感としてお持ちの方が多いと思います。
仕上がった絵をお持ちしたら、住職様はとてもお喜びで
お土産をたくさんくださいました~
それを花山ダンゴ先生にお伝えしたら
また「ホンマにええ仕事で、こちらも嬉しいです~」
と、お仕事道具を見せてくれました。
「なぜ あげてはいけない のかがわからない」
の世界観は、とても良い循環をもたらしてくれます。
もちろん相手は選ばないといけませんが🍵
それをもし、漢字ひと文字に直したら
「 全 = 禅 = 善 」
となるのではなかなぁ~と思いながら、眠りにつきました。
現代の西洋的な価値観である
「ちょっとでも得になるように、損は最低限に!」は
一見、理にかなっているようにも見えますが…
本当に誰かを幸せにできたのでしょうか?
神様の声は、本当にそう言っているでしょうか🍵
そういうことをよく考えさせてくださる
楽しい嬉しい体験をさせて戴きました。
話のニュアンスがわかりにくい方は
「東方 童遊 歌詞」で動画検索していただけますと
「まよいが」や如意輪観音様などのふわっとした部分を
感じられやすいのではないかな~と思います。
「御朱印や寺などより、中身を見てほしいんです!」
と、長林寺の住職様も申されておりました。
中身ってそういうことだと思います。
素敵な御朱印も良いけど、せっかくなら同時に
「見えないけれどもっと素敵なもの」を
集めてみると、より有意義で幸せかも知れません。
ナニカが作った御印影が仕上がるのがとても楽しみです
にほんブログ村
占い・鑑定ランキング
せっかくの良い記事なので
なるべく丁寧にお知らせしたいと思います🍵
龍蟠寺(りゅうばんじ)さまは
下野33観音霊場の「旧32番・現番外」
そして栃木13仏巡りの「8番札所」です。
以前は住職様がお住まいになる、枯山水のお寺様でした。
その枯山水の築山がモチーフなのでしょうか
「蟠」という字はトグロを巻くという意味なんだそうです。
まずは短い参道から
御本堂(書院)が何度も災害・火災に見舞われましたが
檀家10件から托鉢覚悟で仏道に励まれた結果
今のような立派なお寺様となりました🍵
たった3人の大工さんの手で作られました。驚きです。
鐘堂の鐘は、立派な方のお弟子さんの作だそうで
とても良い音がします。
(これにちなんだ?南部鉄の風鈴を戴きました
鐘のように、長く高く響く…良い音がします。)
これは特別に、仏画師(絵師)花山ダンゴ先生の
御朱印台紙にて戴いた御朱印です。
いま通常いただけるものはこちら。
この時花山ダンゴ先生の作風をお気に召して戴けまして
新しい御印影(神仏・御本尊のお姿のハンコ)を
奉製させていただくことになりました。
(まだハンコはできていません。出来たらすぐご報告いたします)
幾度もの災難をくぐり抜けて今に至る御本尊さまは
聖観音さまにしては珍しい、少年のような顔だちの座像で
仏師の方にお聞きしたら「たぶん室町~江戸の作」だそうです。
そのお姿を、選ばれた和紙にイタチの毛で再現したのが
こちらの御印影の下絵です。
なぜかウチのスキャナーを通すと
和紙が「木」のような姿に戻ってしまうところが面白いですw
絵師ダンゴ先生の腕もそうですが
それだけナニカをお持ちの御本尊さまなのだろうと思います。
奉製(ハンコ)用に、白黒に色調整したものがこちら。
御朱印になったらすぐに教えてくださるそうです。
楽しみだなぁ
ここからはお寺様や住職様のお話になります。
曹洞宗ならではの楽しいお話…なんですが
うまく伝わるといいなぁ~
お庭には、住職様が保護されている緑色のサナギが1つ。
農薬散布で、境内に雨のように降ってきたトンボを見て
「ウチの寺(お山)で無益な殺生はゆるさ~ん!」
と立ち上がって奮闘なさった
足利市・長林寺さまの自然保護活動のお話を連想しました
だからお庭の福寿草も、こんなに自然に溶け込んでいるんでしょうね~
そ~っと。ひっそり。
中庭にはかつての「蟠」の名残、枯山水が隠れています。
御堂のさらに奥(書院?)の…最奥にある「迷い窓」
こちらからちょっと秘密なものが見れます。
光さす庭に、そっと佇む、如意輪観音様…
ポタポタと落ちる椿はあえてそのままにしてあるそうです。
民俗学の大御所、柳田国男先生の仰る
「迷い家(まよいが)」のようなその光景…
何百年の正しい信仰を経て、そこにおわします
ありがたさと美しさにしばし手を合わせました。
これ見よがしなことは一切なさらないでいたのに
ここまでになったことも
一時、よそのお寺様の事情がアレコレして
下野33観音霊場の32番になり、また番外に「隠れた」ことも
すべてが運命なのかと思うような…
不思議な不思議な…お寺様です。
そんなナニカを強く「持ってる」龍蟠寺の住職様は
とても気持ちの良い方で
お手ずからお茶やお菓子、資料やお土産、楽しいお話…
思いつくままにどんどんくださいました。
私は常々「補陀落浄土の育ちなので」と
自分の価値観を説明させて戴いておりますが
いわゆる他の地域との違いを明確に申し上げますと
補陀落浄土内の理屈→「何故 あげてはいけない のかがわからない」
補陀落浄土外の理屈→「何故 あげなければいけない のかがわからない」
の一言に尽きると思います🍵
そういう所で育つことができたことは本当に
何よりの財産だと思いますし
そうでない方を見ると…すぐにわかります。
話の方向性(態度や目線・言動)が全然違いますので。
長くなりましたが、住職様にお教え戴いたお話の中でも
素敵だな~と思ったものを1つ。
ある年に、お賽銭泥棒にあったそうです。
警察から「周囲でも数件やったと、犯人が自白しています」
と連絡が。
龍蟠寺様の「お賽銭」は古式ゆかしく
「浄財」の時代そのままのお考えなので
「貧しい人がそこから借りたら、後で倍にして返せばよい志の箱」
ということで、まったくお賽銭など数えてはいないし
全額チャリティーにしておりますので
警察署が「補陀落浄土外」の理屈でアレコレ言っても
「浄財とはそういうものではない」
「ウチの寺から、罪人(つみびと)など出すわけにはいかん!」
と押し問答になったという…禅宗らしい~(笑)
しまいには警察署のエライさんが
「お願いですから被害届を出してください。
もう逮捕しちゃってるし、犯人も自白して調書もあるので
そのままというわけにはいかないんですよ~」
と泣きついて、シブシブ…というお話でした。
禅宗で有名な「一休さま」も、似たようなお話があって
人を殺めてしまった大工さんを
お寺で酔わせ、寝ている間に坊主頭にしてしまった…
なんていう笑い話もしてくださいました(笑)
面白いけど、ちゃんとしてて、深い。
やっぱりお寺様はこういうところが素敵なんだよね~
禅宗のお坊様は、爽快・豪快な方が多く
そして…ナニカ大切なものを、ひっそり隠し持って
「全は一、一は全」
みたいな感じを体感としてお持ちの方が多いと思います。
仕上がった絵をお持ちしたら、住職様はとてもお喜びで
お土産をたくさんくださいました~
それを花山ダンゴ先生にお伝えしたら
また「ホンマにええ仕事で、こちらも嬉しいです~」
と、お仕事道具を見せてくれました。
「なぜ あげてはいけない のかがわからない」
の世界観は、とても良い循環をもたらしてくれます。
もちろん相手は選ばないといけませんが🍵
それをもし、漢字ひと文字に直したら
「 全 = 禅 = 善 」
となるのではなかなぁ~と思いながら、眠りにつきました。
現代の西洋的な価値観である
「ちょっとでも得になるように、損は最低限に!」は
一見、理にかなっているようにも見えますが…
本当に誰かを幸せにできたのでしょうか?
神様の声は、本当にそう言っているでしょうか🍵
そういうことをよく考えさせてくださる
楽しい嬉しい体験をさせて戴きました。
話のニュアンスがわかりにくい方は
「東方 童遊 歌詞」で動画検索していただけますと
「まよいが」や如意輪観音様などのふわっとした部分を
感じられやすいのではないかな~と思います。
「御朱印や寺などより、中身を見てほしいんです!」
と、長林寺の住職様も申されておりました。
中身ってそういうことだと思います。
素敵な御朱印も良いけど、せっかくなら同時に
「見えないけれどもっと素敵なもの」を
集めてみると、より有意義で幸せかも知れません。
ナニカが作った御印影が仕上がるのがとても楽しみです
にほんブログ村
占い・鑑定ランキング