こんにちは。

顎先前進術とオトガイ舌筋前進術を
同時に進行して顎なしといびきを
同時に改善させる手術法
この論文は、顎なしの患者の場合
いびき症状が出ることが
多いのですが
オトガイ舌筋を顎先前進術と
同時に前進することで
顎なしの矯正と同時に
いびき症状も改善できる
という内容の論文です。
気道の広さを左右する筋肉である
オトガイ舌筋は顎先の後面に
付着していますが
特殊な位置に付着しているため
一般的な美容目的の顎先前進術では
オトガイ舌筋を前進することは
できないのです。
それで帽子型の特殊な
顎先の骨切りをして
顎先とオトガイ舌筋を
同時に前進させる
特殊な顎先の前進術を施して
顎なしといびきの症状を
同時に改善したのですが
実際に手術を受けた患者を対象に
アンケートを行い
その効果を立証しました。
次は私の論文の抄録です。
Abstractという部分なんですが
この論文の全体的な要約と
考えればよいでしょう。
論文のAbstractを要約します。
顎先が小さい
あるいは
後ろに引っ込んでいる患者が
顎先手術をしたのですが
このような場合
いびきの主な原因となります。
この研究の目的は
オトガイ舌筋も前進させるために
帽子形の格子はめ込み式の
顎先前進術を受けた患者を対象に
美容的にそして機能的に
症状が緩和されているか
評価することです。
評価をするために
25名の患者を対象に
主観的なStanfrd Scaleという
いびきの程度を把握する指数を
利用し
美容的な症状の向上については
アンケート調査を利用して
評価を行いました。
結果を見ると96%の患者が
美容的な部分で満足しており
Stanfrd Scaleという
いびきの程度を表す指数は
8.68から4.08に減りました。
つまりいびきをかく程度が
減ったのです。
結論的に
帽子型の格子はめ込み式で
耳舌根を含めた顎先を前進させる
手術を受けた場合
いびきをかく程度が減り
美容的にも進展があり
患者も美容的にも
機能的にも満足しました。
という論文でした。
論文の内容に出てくる写真です。
この論文は、国際学術誌
「SCIジャーナル」である
Aesthetic Plastic Surgery[APS]
Apr; 43(2):412-419に
発表された論文です。
下記の写真をご覧ください。
白黒処理しました。
カラーで血が見えると
いけないのでㅠㅠㅠㅠ
よく見ると帽子の形の
デザインになっています。
オトガイ舌筋が顎の先に付着して
オトガイ舌筋を含む帽子の形に
骨切りをしますが
この筋肉がどこについているのか
詳しい位置は
院長だけのノウハウで
解剖学的に勉強する
必要があります。
下の写真をご覧いただくと
デザインした帽子型の
線に沿って骨切りされ
前方に前進しています。
固定ピンで固定されていますね。
論文の内容はすべて
お伝えできたと思います。

