今日は顔が大きくて
顔を小さくするために
俗に言う顔面輪郭手術を
受けたのに
効果がありませんㅠㅠㅠㅠ
効果がないだけならいいんですが
顔が長くなってしまいました。
そこで、その原因が何なのか
専門医として分析し
これを矯正した両顎手術の話です。
この話は第1弾で
以前アップしました。
下記のリンクを
直接クリックすると
第1弾の詳細を
見ることができます。
第1弾は以下のような内容です。
顔面輪郭手術の効果なし
誤った診断と両顎手術
専門医が説明します
これまで
"エラ削りしたのに効果がない"
"頬骨縮小術をしたのに効果がない"
このような不満足に対する
原因分析は
私のブログだけでなく
いろんなブログでも
紹介されてきました。
筋肉や骨の話から始まって
唾液腺が大きいとか
リンパ腺が大きいなどなど…
今日はこのような
単純な原因による不満ではなく
誤った診断による
一次元高い不満の原因です。
私が上で"一次元高い不満の原因"
という表現を使いました。
一次元高い不満の原因
と申し上げる理由は
両顎手術という大きな手術には
様々な方法及びこれに伴う結果を
正確に知る必要があり
これを応用した手術法、及び
予測される結果を
正確に知っていなければならない
診断であるからです。
今まで単純に両顎手術は
しゃくれ顎、非対称にだけ
行われると思っていましたが
私が去年、国際整形外科学会で
発表もして
また最近活発に施行している
一種の美容両顎手術と
思っていただければと思います。
私がいつも申し上げています。
癌の手術だけ
診断が重要なのではなく
美容手術も診断が重要です。
もちろん、癌手術のように
診断が間違ったからといって
生命に直接的な支障が
生じるわけではありません。
しかし、
不満な結果で何度も病院を訪れて
失望して、また病院を訪れても
また失望して…
莫大な費用もかかってしまいます。
以前、エラ削りを3回もした
患者の話をお聞かせしましたが
今日の患者は
幸い1回の失敗の後
まともな診断を受けました。
診断を受けて
最終的に両顎手術を受け
満足された話です。
上で美容手術にも診断が
正確でなければならないと
申し上げましたが
実際美容の正確な診断はこれだと
一言で申し上げることが
できないのが
患者が自分の顔で
不満に感じている
コンプレックスを
見つけ出すのが
正確な診断です。
そのコンプレックスの原因を
探し出さなければならないのです。
いくら医者が手術を上手にして
結果が完璧でも
患者のコンプレックスを
解決することができず
患者の方に満足して頂けない場合
失敗したという結果になります。
正確な診断のためには
すべての手術が
できなければなりません。
全ての手術が自分でできなくても
どの手術をすれば
顔がどう変化するか
はっきり知っておくべきです。
専門医なら……
両顎手術をしなくて
輪郭だけされる院長は
「両顎手術は危険だし
感覚もすべてなくなるから
輪郭手術だけしよう」
と言うでしょうし
輪郭手術さえもしない院長は
顔の骨は危ないから
プロテーゼ(保形物)だけ入れようと
言うでしょうし
これさえもしない院長は
手術は危険だから
施術でフィラーや
脂肪移植をしようと言うでしょう。
今日の話を本格的に始めます。
患者は、顔が大きいという理由で
某大型病院で
俗に言う顔骨3点セットという
エラ削り、頬骨縮小、顎先手術を
受けました。
ところが
顔は小さくなるどころか
長くなりました。
それで、その理由を探すために
こちらの病院を探して
私を訪ねてきます。
理由は、私が上で申し上げた
誤った診断でした。
勿論美容手術に
絶対的な診断はありません。
もし、この患者が
「顔が広いから狭めてください」
とか
「顎の先をとがらせてください」
と言ったなら
ある程度患者のニーズに合わせた
結果になるでしょう。
しかし、顔が大きい
あるいは長いから
矯正を望んだのに
顔が余計に長くなって
しまったのです。
顔が大きかった原因
そして顔面輪郭手術後
顔が長くなった原因は
まさに顔の横のラインです。
この患者は最初から
横のラインを矯正するべきでした。
横ラインの矯正は
どうしたらできるのでしょうか？
それは「両顎手術」です。
両顎手術をしたからといって
無条件、横のライン矯正が
できるわけではありません。
手術の計画をちゃんと
立てなければなりません。
それで、私の場合矯正歯科と
協力診療をしますが
手術計画は必ず私が作成します。
一般的な計画とは全く違います。
顔の横のラインを
矯正した結果です。
皿のように凹んでいた
顔の横のライン（上の写真）が
凸状の横のライン（下の写真）に
変わりました。
単に上顎を出して
下顎を引っ込めるだけでは
ありません。
その過程で様々な操作が
必要なので
手術計画を細かく
立てなければなりません。
そうしない場合
顔が悪化する可能性があります。
軟部組織顔の横ラインです。
顔の横のラインの差が
感じられますか？
上の写真は、矯正をした後
膨らんだ横ラインが
ご覧になれます。
もちろんむくみが少しあるので
まだ最終結果ではありません。
一方、下の写真は
顔の横のラインが凹んでいます。
つまり、顔を前で押さえたように
のっぺりとしていて
しまりなく平べったい顔の形を
していました。
このように
顔がのっぺりしているのに
頬骨、四角い顎、顎先を
狭めてしまったため
顔はさらに
長くなるざるをえなかった
というケースです。
このように
顔の横のラインが重要で
地味でのっぺりとした顔型から
3次元的で立体的な顔型に
するためには
上の患者のように
根本的な原因を見つけて
解決しなければなりませんが
巷では
この原因をわかっていながら
解決策として
中央顔面部に脂肪移植やフィラー
あるいはプロテーゼ(保形物)を
入れるか
あるいは3dプリンターを利用して
ボーンセメントで
埋める場合もあります。
基本的で根本的な骨格を
変化させなくては
絶対に自然な顔の横のラインを
作ることはできません。
最近このような
プロテーゼ(保形物)除去を
することが多いですㅠㅠㅠㅠ
必ず根本的な解決を
しなければなりません。
もちろん、正確な診断が必須です!!!
今日は顔が大きくて
顔面輪郭3点セットを
受けたのですが
かえって顔が長くなった
患者のケースを見てみました。
顔が長くなった原因
間違った診断で
これを解決するための
両顎手術の話でした。
前回に引き続き
第2弾で、結果をお見せしました。
