顔面輪郭(顎先)手術副作用 

炎症で顎骨が溶けました

 ~ 1年にわたる苦痛第1弾





上の写真は前あごの下の前歯です。

 歯の下の部分にポッコリと

肉の塊があります。 

ポリ-プですㅠㅠㅠㅠ

いわゆる輪郭3種··· 

頬骨のエラ削りと

顎先の手術を受けて

6ヶ月目から

口の中に上の写真のような

気持ち悪い肉が膨らんできました。

ㅠㅠㅠㅠ 

手術した病院に行ったものの

この膨らんだ肉の塊だけ

除去してくれて 

挙句の果ては

歯科に行きなさいと言われ

歯科でも肉の塊だけ除去して

こんな風に1年間過ごし…

もちろん、痛みも酷くて


結局、私の所に来られました。


下をクリックしてください。


顔面輪郭手術 

- あまりにも悲しいお話 




実は私
一般のレントゲンを見ただけで
ビックリして
これは大変だと思ったんです。
ところが手術した病院では 
CTの撮影までしたのに
「手術部位は大丈夫
歯科に行きなさい」
と言われたとか…
患者が問題があると言えば
いつも言ってますが
鷹のような鋭い目で
よく見てください。
鋭い目で見るためには
わかっていなければなりません。
特にレントゲン。
わかっているだけ見えます!!!

顔面輪郭専門の院長なら
一般レントゲン写真1枚だけ見ても
顎先の手術部位に炎症がある
ということが
わからなければなりません。

もちろん1年間苦労してきた
患者の症状のことも






横から見ると

問題があるように見えますが

左右が重なっていて

どちらが問題なのか

あるいはどの程度ひどいのかは

分かりませんが、

まず問題があることを

知ってください。 

一般レントゲンは

骨だけ見ると思ったら

大きな間違いです。 

骨を見て

炎症を起こしている

弱くなっているまでの

診断はできなくても

問題があるという事実は

わからないといけません。 

下のウォータービューも

顔の骨だけでなく

頭蓋骨まで重なっていて

詳しい診断は出ません。





患者のヒストリーを

詳しくお話しすると

1年6ヵ月前に顔面輪郭3種を受けて

手術後6ヵ月経ってから

口の中に変な膨らみが生じました。 

当然、顎先の手術部位に

痛みもあります。 

それで、副作用の疑いがあって

病院を訪問しました。 

手術した院長は

骨の手術との関連性を

まったく認識できず

肉だけを取り除きました。 

でも、また同じ症状が出ると

今度はCTで撮影しました。

 CTまで撮ってみたけど

異常がないので

歯科に行くように言われて

歯科に行ったのですが

やはり肉だけを取り除かれました。

 症状が続いて1年長引いて

結局私の所に来ました。

 まず検査の基本である

レントゲンを撮ってみました。 

すると上記のような

所見が出ました。 

わからないですか? 

ではもっお詳しくお見せします。 





上の写真を見れば

確実に見えますよね? 

下側の赤い矢印が指している部分。

 骨に炎症があることがわかります。

それから、上の矢印も

骨に炎症があることを

物語っています。

 一般レントゲンを見るだけでも

こんなにはっきり見えます。 

このように鮮明になる前に

素早く発見して処置をしていれば

あごの骨が溶けてなくなることは

なかったはずです。

 もちろん1年間の

口の中の不快感と痛みも

なかったでしょうね。

 上の画像は

炎症がかなり進行しているので

ちょっと詳しく見て

少しでも骨に興味のある医者なら

誰でも分かる状態です。

 顔面輪郭(顎先)手術後

痛みだけでなく

骨が溶け出した炎症の副作用

患者のCT撮影を見ましょう。 




もう確実にわかりますよね?

赤い矢印部分が炎症して

骨が溶けてなくなっているのが

わかります。

もちろん炎症の中央には

異物である固定ピンがあります。

固定ピンが炎症を起こしたのか

炎症が別の場所で起きて

固定ピンによって悪化したのかは

不明です。




より詳しくわかるでしょう?

患者の右側の顎先の骨が

炎症で溶けて

穴が大きくあいています。

穴の開いた真ん中には

固定ピンのネジに

小さな骨の欠片が重なっていますが

既に炎症で生かす(残す)ことは

できなさそうです。




横から撮った写真を見ると

患者さんの右顎の先が

炎症で溶けて開いており

ネジに付いている骨片が見えます。

 もう一度言いますが

この小さな残っている骨片は

すでに炎症で

死んだも同然です。

 全部取り除いて

無くさなければならない骨片です。


これに対して

患者の左にある顎先の正常な骨を

お見せします。



いい具合で骨にネジがはまっており

ネジ周辺にも何の問題もなく

癒合されている様子です。

横から見た下の写真でも

骨の癒合がちゃんとなされて

ネジ周辺も骨の欠損もなく

いい状態です。

ところで1つだけ気になるのは

固定ピンが私達の身体に適合する

チタニウムだとはいえ

異物であるのに

ネジをはめていない部分を

なぜ切らなかったのかと

思ってしまいます。

時間がなかったから?

それを切るのに何秒も

かからないはずなのに。

ネジをはめないプレートは

切ってしまって

なるべく異物を少なくするべきです。





今日は顔面輪郭の手術後

顎先部分の炎症副作用で

1年間痛みと口内の炎症組織のため

苦労された患者の話でした。

私が骨が溶け出したと言いましたが

どのように溶けだしたのか

もう少し詳しい断層写真と

除去手術の写真を

次回、第2弾でお届けします。





もう一度、強調しますが

患者が何らかの症状が出ている

と言ったら

本当に詳しくしっかりと

見てあげなければいけません!!!






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