CLICK右差し“チェボンギュンの顔の骨のお話”

 

 

 

睡眠麻酔 死亡事故

 

 

 

今日の朝ニュースを見たら

睡眠麻酔中の死亡事故件数が

3年間で18人だったと出ておりました。

 

この中でも10人は

整形手術途中に起こった事故だそうです。

 

 

 

 

 

睡眠麻酔に使用されている薬物の1つ

プロポフォールという薬物です。

 

 

 

一般的には

全身麻酔をするとより危険で

どこか睡眠麻酔は局所麻酔のように認識され

安全なものと考えられているのですが、

実際は睡眠麻酔がより危険だと思います。

 

私の個人的な考えではそうですが、

ほとんどの医師達も同感してくださると思います。

 

 

全身麻酔の場合

生命を維持する最も重要な気道が

既に確保されています。

 

そして私たちの体に問題がある場合

すぐに問題があることを教えてくれる

モニタリングシステムがきちんと備わっているため

問題がある際には素早く対処が可能です。

 

しかし睡眠麻酔の場合には

このようなモニタリングシステムが

備わっていない場合が時折あり

麻酔科専門医の立ち合いもなく

手術が行われるケースがあります。

 

 

 

またこのようなシステム上の問題以外に

手術方法上の問題もあります。

 

つまり、

全身麻酔科で行うことができる施術行為と

睡眠麻酔でできる施術行為の程度に

差があるということです。

 

このような差が

もしも重要な時に、

即効的な対処を必ずしなければならない状況で

起こってしまったら、

患者さん達の生命も危険になります。

 

 

先日たくさん質問をいただいた中で

エラ削り手術時に起こる可能性がある

過多出血について

お話したことがあります。

 

私のブログ→を必ず読んでみてください。

 

このブログを書いてから

様々な患者さん達から質問をいただきましたが

形成外科クリニックからも

3件お問い合わせがありました。

 

その中の1つは

私たちの病院に緊急で電話が来て、

私が手術途中に出て電話を受け

説明をしてあげたこともありました。

 

 

ほとんどのケースが

睡眠麻酔科で顔面輪郭手術をしながら

出血が起こり、

 

その出血の原因なる血管を探して

止血しなければいけないのに

全身麻酔のように気道確保がされていないため

口内切開をすることができず、

 

そのため出血の原因になる血管を

直接止血させるのではなく

ガーゼを入れて圧迫して止血をするしかないケースです。

 

 

原因になる血管を探して

正確に止血をするためには

当然口内切開をして

しっかり見なくてはなりません。

 

原因が根本的に解決されないため

ガーゼを数日間入れておくケースもありました。

 

 

もちろん口内切開をしなくても

正確に止血をすることができる方も

いらっしゃるでしょう。

 

私はどうでしょうか…

 

 

 

このように大きく2つの側面、

麻酔自体の問題と手術技法上の限界のせいで

睡眠麻酔よりは全身麻酔が

より安全だとお伝えします。

 

 

 

もちろん全ての手術を

全身麻酔でしなければいけないわけではありません。

 

二重の手術をするのに

全身麻酔をするわけにはいかないですよね。

 

そして睡眠麻酔を利用した手術が

全て危険なことは絶対にありません。

 

上でお話したモニタリングシステムを備えて

麻酔科院長が横で

患者さんの状態を見守ってくださっているなら

問題になることはないでしょう。

 

 

 

結論は

全身麻酔をしなければならない手術なら

必ず全身麻酔をしなくてはいけなく、

 

全身麻酔が必要ない場合には

徹底したモニタリングシステムを備えて

麻酔科院長の協力の元

手術を施行されたなら

安全には問題がないので

安心して手術を受けられてください。

 

 

 

私のブログは

いつも私の個人的な空間です。

 

手術方法や麻酔方法などについてのお話も

私の個人的な考えであることを

またもう一度お伝えいたします。

 

 

 

 

 

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