CLICK右差し“チェボンギュンの顔の骨のお話”

 

 

 

 

 

セットバック手術の致命的な

老け顔副作用

 

 

 

突出した口元は

顔全体に影響を与えます。

 

口周辺部に影ができ、

ほうれい線が深くなり、

視覚的には下顎が相対的に顎なしに見え、

鼻先は実際よりもより低く見えます。

 

どこか過去の原始人たちの様相と似ていて、

外見に敏感な若者たちにとって

突出口はコンプレックスになりがちです。

 

特に韓国、中国などのアジア国家や東南アジアで

たくさん伺えます。

 

 

(典型的な突出口の事例)

 

 

突出口は本来

専門用語で歯槽前突症(Dentoalveolar protrusion)といい、

突出口矯正のためのセットバック手術は

よくASO(Anterior Segmental Osteotomy)という

前方分節骨断術という方法で手術をします。

 

過去に比べて発達した技術により

縫合まで1時間から1時間30分もあれば

手術が終わります。

 

 

(x-ray : 典型的なセットバック手術の事例)

 

 

時折

歯科矯正や両顎手術で

治さなければならないケースもあります。

 

一般的に典型的な突出口は

歯と歯を支える歯茎の骨で構成されています。

 

しかし時折

歯茎の骨は正常な位置にあるのに

歯だけが前へと突出し

口が突出口のように見えるケースがあります。

 

よく表現される言葉だと出っ歯のケースになりますが

このケースは

歯科矯正だけで突出口の矯正が可能です。

 

 

問題は

歯の抜歯後に

歯科矯正をしたのにもかかわらず

全般的に突出した顔のプロフィールは

大きな変化がなかったり、

むしろ顔がより不自然になる場合、

つまり

歯だけが内側に入り

歯茎の骨は相変わらず突出している場合には

セットバック手術が難しくなったり、

両顎手術で矯正をしなければなりません。

 

 

(セットバック手術の方法)

 

 

セットバック手術の方法としては

青色で表示された歯(第一小臼歯)を

上下左右1つずつ抜歯をします。

 

そうすると歯を抜いた空間に

赤色で斜線を引いた部分の空間ができますが、

その空間分

突出している前顎を後ろへと押し入れてあげる手術が

まさにセットバック手術です。

 

 

(x-ray : 第一小臼歯の位置)

 

 

(x-ray : 第一小臼歯抜糸結果)

 

 

この時

歯だけを抜いてすぐに後ろへと入れようとしても

口が入らないため、

口蓋の粘膜を持ち上げて

歯の根側の顎骨と口蓋骨を切ってあげます。

 

この過程が一番重要で大変な部分ですが、

失敗すると

歯や顎骨が壊死する可能性があるからです。

 

 

セットバック手術のよくある副作用としては

老け顔があります。

 

私たちが知っている

過矯正によるよくある老け顔と、

よくは起こらないが致命的な副作用である

顎骨が壊死した本当の老け顔に分かれますが、

先に過矯正による老け顔について

お話していきます。

 

 

 

   セットバック手術の致命的な副作用 1   

過矯正 老け顔

 

 

セットバック手術も両顎手術と同じで

形成外科専門医と矯正科専門医が

一緒に協力診断をします。

 

形成外科専門医が手術方法を決めて

矯正科医師との協力診断により

何㎜入れて、出す

詳しい計画を立てます。

 

そしてこれに合わせてウェイパーという

プラスチックの型を作り、

型に合うように形成外科医が手術を行います。

 

 

しかし問題は

矯正科の先生たちは主に骨の写真を見て

標準に合わせて手術プランを立てます。

 

口が突出して見えるのは

骨だけではなく鼻や顎の形や

出ている程度のよって違って見えることもあるため、

口周辺の軟部組織も

ある程度の影響はあり、

これを総合的に考えておいて

突出程度を判断しなくてはなりません。

 

 

そのため矯正科からでた手術計画の通りに行うと

とても入りすぎてしまう

つまり過矯正になってしまうことが予想され、

若干修正をしなければなりません。

 

修正の判断は形成外科専門医がするため、

形成外科専門医の柔軟性が必要なだけではなく

経験とノウハウが必要な部分です。

 

(計画と経験で老け顔副作用は予防可能)

 

 

 

   セットバック手術の致命的な副作用 2       

顎骨壊死 老け顔

 

 

2つ目としては

よく起こることではないけれども

起こると致命的な副作用、

まさに顎骨壊死による本当の老け顔です。

 

セットバック手術方法は上で説明した通り

歯を抜いて

その隙間に突出した前顎部分を

上または下顎から完全に分離をするようになります。

 

 

完全に分離された前顎の骨は

口の天井の粘膜だけから

血の供給を受けられるのですが、

この組織が手術をする過程で傷ついてしまうと

血を届けることができません。

 

つまり、

血行が維持されなくてはいけないのです。

 

血行が維持されるためには

軟部組織、粘膜を温存するように

繋げておかなくてはなりません。

 

 

粘膜などの軟部組織に血管があり

その血管を通じて血が供給されます。

 

もし血液供給が中断されると

前顎の骨が壊死するようになるのですが、

こうなった場合取れる対策がないため

セットバック手術の中でも

最も致命的な副作用として挙げられます。

 

 

今は

セットバックでも、

両顎手術と一緒にするセットバック手術でも、

粘膜の剥離過程でのノウハウができていて

絶対に傷がつかず

血行に問題が生じないように手術をしておりますので

安心して手術を受けられて大丈夫です。

 

 

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