CLICK右差し“チェボンギュンの顔の骨のお話”

 

 

間違えて認識されている

顔面輪郭手術の副作用4

エラ削り手術副作用

感覚低下(神経損傷)

 

 

 

 

エラ削り手術の副作用の中でも

特にVライン手術後に感覚が低下することを

心配されていらっしゃる方達がかなりいらっしゃいます。

 

 

以前私のブログでも

エラ削り手術時に神経が傷つき

感覚が消失してしまったケースを

お話したことがあります。

 

私のブログ→をご参考ください。

 

 

 

レントゲンを撮って

確実に神経線の位置を把握し骨を切ることができる程

電動のこぎりを自由自在に使用できるぐらいの経験者なら

絶対に神経が切られることはないと

お伝えしました。

 

 

そうすると

神経が切られていなければ

感覚は落ちないのでしょうか?

 

 

エラ削り手術

特にVライン手術後には

感覚が落ちます

 

しかし

一時的であり

感覚低下の程度は弱いです。

 

 

 

つまり

若干痺れる程度の感覚低下が数日ありますが

100%回復されます。

 

その過程をお話します。

 

 

 

Vライン手術は見て分かるように

T字骨切りオトガイ形成術長い曲線のエラ削り手術

滑らかにつながり、

下顎の全体的な形がV字形態で

スリムになるようにする手術です。

 

(私のブログ→をご参照ください。)

 

 

この時上の写真で

青色矢印が指す丸がまさに神経が出ている穴です。

 

骨の中を通り、この穴から出て

下顎と下唇の感覚を担当しております。

 

この神経が切られると

よだれが垂れても分からず、

ご飯を食べながら

ご飯粒が外に飛び出ても分からなくなります。

 

 

しかし

Vライン手術をすると

上の写真で赤色線のように

下顎全体を囲むようにのこぎりで骨を切るようになります。

 

もちろん

神経の下に

のこぎりが通らなくてはなりません。

 

 

のこぎりが通りながら

のこぎりの刃ではないですが、

のこぎりの首の部分が

この神経を切るようになります。

 

 

切らないためには神経をそのままにし

神経の両側からのこぎりの刃だけが神経の穴の下に入って

骨を切らなくてはなりません。

 

これが簡単ではありません。

 

(この全ての過程が口内切開だけを利用して

口内から行われなくてはならないため

かなり高難易度です)

 

 

この過程で神経が切られることはないですが

神経が伸びる可能性があります。

 

そうすると感覚が低下します。

 

 

幸いなことに

伸びた程度の神経は

感覚が全くなくなるのではなく、

若干落ちた程度の感覚以上で

これもまた100%回復されます。

 

もちろん経験が多い先生なら

口内切開時

神経の上の部分は切開をしないことで

神経が伸びること自体も予防するテクニックがあったりします。

 

たくさんの経験が必要になります。

 

 

 

 

今日はこのように再び

エラ削り手術の副作用である感覚低下についてお話した理由は

患者さん達がかなり心配なされているからです。

 

 

エラ削り、Vライン手術をされると

感覚が落ちてよだれが垂れても分からなくなる。

つねっても分からなくなる。

しかもこのような現象が

手術を受けた全ての患者さんに現れる。

かのようにご心配されております。

 

 

しかし感覚低下が

よだれを流しても分からない程度では全くなく、

若干痺れる程度の感覚低下があるだけで

これもまた数日経つと100%回復されるので、

感覚の喪失についてはご心配なされずに

手術を受けられても大丈夫だと

お伝えしたいです。

 

 

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