CLICK右差し“チェボンギュンの顔の骨のお話”

 

 

 

突出口には絶対にASO?

間違った診断と手術

専門医が分析します。

 

 

 

 

 

前回に引き続きまして、

今日の患者さんの分析に入ります。

 

まずレントゲンを見ます。

全体的に顔の形やプロフィールを無視して

口周辺の骨格だけを見ると

 

口がきちんと入っている

つまり、典型的なASOきちんと施行された姿です。

 

 

上の写真を見ると

赤い円の部分が中に入ったことは入ったのですが、

とても過度に入ってしまったのではないかと思います。

 

もちろん患者さんの状態によって異なるため

全体的な顔のラインを見るため

3D CTを撮ります。

 

 

CTを見ても

とてもきちんと行われたASOの結果です。

 

 

正面から見ると

とても綺麗に成功した矯正後の姿です。

 

横からもお見せします。

 

 

突出した口がとてもきちんと入った姿ですが

私の経験上

赤い円の中がとても入りすぎたように思います。

 

 

今回は骨格だけ見るのではなく

軟部組織も見ていきます。

 

 

上の写真についての説明を

下の写真にも表示しました。

 

下の写真に赤い矢印で表示したように

やはり小鼻の周辺がとても入りすぎてしまい

鼻と唇の間の角である鼻唇角が小さくなり

全体的な顔のプロフィール

ぐっと凹んでしまっております。

 

また相対的に

より出ているように見えてしまっております。

 

 

小鼻の周辺がとてもかなりぐっと凹んでおります。

 

つまり

中顔面部の内下部分が凹んで

全般的なプロフィールが

丸くならなくてはいけないのに(convex)

患者さんの場合は

まさにお皿のように凹んでいます。(concave)

 

 

原因

顔の全体的なプロフィールを構成する

おでこから中顔面部そして顎先の出ている程度

つまり、

projectionを考慮しなかったためです。

 

 

よって

全体的な顔のプロフィール立体的にならず

むしろ正面からアイロンで押されたかような

のっぺりして平面的な顔の形になってしまったのです。

 

 

つまり、

私が作成した下の写真の論文でお話した

 

ほうれい線が深くなり老け顔になった

典型的なASOの副作用に加えて

皿型のぐっと凹んだプロフィールまでㅠㅠㅠㅠ

 

 

 

もし顔の骨に他の問題がないか確認するために

その他の写真もチェックします。

 

口が出たからといって口だけを見てはいけなく

顔の骨全体を見なくてはいけません。

 

 

上下の写真を見ても

幸い

顔の全体的な対称やその他の問題はないようです。

 

 

 

そうしたらまず、

患者さんはどんな手術を

受けなければいけないでしょうか?

 

以下の2つの内、1つを受けなくてはいけません。

 

 

 

1つ目は両顎です。

 

患者さんの手術前の顔の形

間違ったASOによった結果を見ると

当然両顎を受けなくてはいけません。

 

結局患者さんは

再手術で私から両顎手術を受けることを決定されました。

 

最初から両顎を受けていれば

苦労も少なくお金も節約できて

一番重要なこと…

健康な歯を抜かなくても良かったですよね。

 

私がいつもお話しておりますが

私達の歯程良いインプラントはありません。

 

 

 

2つの内、

2つ目はRASOです。

 

単純に後ろに入れる

既存のセットバック手術であるASOを利用した矯正ではなく

 

回転をかけ

口が入るだけではなく顔のプロフィールまで矯正できる

RASO

(Rotational Anterior Segmental Osteotormy)です。

 

この方法は私一人だけがマーケティング用で使用している方法ではなく

既に国際学術誌(SCIジャーナル)

私が論文を掲載した、

認定を受けた方法です。

 

題名は既存のASOで生じる

最もよく発生する副作用である

老け顔及びほうれい線が深くなること

予防することができる

回転ASO

つまり、Rotational ASOに関する論文です。

 

 

上の論文の主な内容が

今日の患者さんの状況に関する論文です。

 

 

 

つまり

深いほうれい線老け顔等の

老顔副作用を予防するだけではなく

 

美容目的の両顎回転術の代わりに

RASOを用いて使用することができるという内容です。

 

もう美容目的の両顎の代わりに

RASOを使用することができます。

 

 

 

ではここから

この患者さんの再手術プラン

どのように立てればいいでしょうか?

 

両顎以外の方法はないです。

そのため下の写真のような両顎を行うことになります。

 

 

つまり、

上顎の中でも

小鼻の周辺のぐっと凹んでいる所は前へと出し

歯の先部分である唇の下部分は中に入れてあげる

方法です。

 

同じ上顎なのにどのように小鼻の周辺は出て

唇側は中に入るのかって?

 

方法は全て存在します。

 

 

結果は次のブログに続きます!!!

 

 

 

今日は間違った診断(突出口)により

間違った手術であるASOを受けられ

逆効果を得てしまい

また両顎手術を受けることになった患者さんについて

原因を分析し

矯正方法についてご説明を致しました。

 

 

 

 

CLICK右差し“チェボンギュンの顔の骨のお話”