CLICK右差し“チェボンギュンの顔の骨のお話”

 

 

 

 

両顎手術の副作用

神経損傷 感覚異常

 

 

 

 

今日から

しゃくれ顎手術または両顎手術の時に

起こることがある副作用のいくつかについて

お話しようと思います。

 

 

 

 

 

 

今日は1つ目

神経損傷による感覚異常についてです。

 

 

両顎手術の副作用-神経損傷と感覚異常の原因になる下歯槽神経

 

 

 

まずSSRO(またはBSSO)について

以前にご説明した通り

最もよく現れるものが感覚低下です。

 

 

これは

手術時に薄く2枚に

下顎枝(歯槽から顎関節へと続く部位)を削るのですが

その中に下歯槽神経が通っているためです。

 

この神経は

下唇の感覚を司どっています。

 

 

 

これを避けるために考案された

手術方法を使用しますが、

 

一部の神経は

どうしようもなく切れてしまう位置にある

神経もあります。

 

 

 

もちろん

経験が多い手術者の場合

どの位置にあろうと神経を切らない手術をする

自分だけのノウハウを持っているでしょう。

 

 

それでも時折切れてしまいます。

 

 

私が海外研修時代、

勤務していた両顎手術の世界的な聖地である

CGMH(長庚病院)の教授たちも

時折神経を切られていました。

 

 

もちろん

切れてしまった場合は

接合を当然行います

 

 

 

その狭い空間で

神経を髪の毛のように細い糸で接合するのを

どのように行うのか不思議かと思いますが、

全てします。

 

 

 

手術する方法によって

接合が不可能になることもありますが

 

私が使う長庚テクニックでは

充分に接合が可能です。

 

 

 

 

 

 

それでは

神経を切っていなかったら

両顎手術後感覚低下は起こらないでしょうか?

 

 

神経が正常でも

 

手術の過程で

 

押されたり

引っ張られたり

絡んだりして

 

感覚低下が起こることがあります。

 

 

 

しかしこれは一時的なものなので

心配されなくても大丈夫で、

 

大概1~2週間の間で

全てが正常に戻るので

心配せず手術されて大丈夫です。

 

 

 

そして私はいつも手術前には

このように患者さんにお話しします。

 

 

手術後に感覚低下が発生します。

 

しかし100%戻るので心配しないでください。

 

間違えました。

99.9%とお話しています。

 

理由は上でご説明した通りです。

 

 

 

 

 

両顎手術後

感覚が戻ってくるには

患者さんほとんどが1~2週間程度かかります。

 

 

しかし時折

少し遅れて戻ってくる場合もあるので

心配はせずに待っていて大丈夫です。

 

 

 

神経切断してしまう場合はほとんどないですが

 

不運にも神経を切断してしまったら

当然接合して

患者さんに説明をし

もう少し待っててくださいとお願いします。

 

 

 

 

今日はしゃくれ顎手術、両顎手術の副作用である

神経損傷と感覚低下について

お話いたしました。

 

 

 

 

 

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