CLICK右差し“チェボンギュンの顔の骨のお話”

 

 

 

 

セットバック手術の方法

 

 

 

 

今日はセットバック手術の方法について

お話ししようと思います。

 

 

 

 

前回

セットバック手術の時の重要なポイントをお話ししながら

手術法を言葉だけで簡単に説明しましたが、

 

今日は絵を通して具体的にお伝えいたします。

 

 

 

 

 

セットバック手術法は

 

まず(赤い点が書かれている歯)左右1つずつ抜きます。。

上下左右全部で4つを抜くことになります。

 

第一小臼歯という1つ目の小さい奥歯です。

 

 

 

 

そうすると歯を抜いた分の空間ができます。。

 

その空間に突出している前顎を押し込みます。。

 

 

 

この時

歯を抜いただけでは押し込もうとしても中には入りません。。

 

 

残りの歯の空間分、

歯の根っこの顎の骨を切り取り

空間を確実に作ってあげなくてはいけないのですが

 

この時に間違えると血行に支障が出ることがあり

 

壊死してしまう可能性もあると

前回お話ししました。

 

 

 

 

 

歯を抜いた分の空間を作るというのは

 

上の絵のように

歯の根っこ部分の顎の骨のみならず

 

口の天井の骨までも切り取ってあげるということです。

 

 

 

 

なので口の天井の粘膜を持ち上げて

口の天井の骨も切ってあげます。。

 

 

 

 

この過程が一番重要で大変な部分です。。

 

 

 

 

なぜなら

一般的なセットバック手術の場合

 

突出している顎の骨は

口の天井の粘膜のみから血が供給されているので

 

この過程で口の天井の粘膜が少しでも切れてしまったら

 

前顎の骨に血が回らず

そのまま壊死してしまうからです。

 

 

 

 

 

もちろん私は

歯茎の粘膜頬の粘膜などを生かして

 

血行を十分に確保します。。

 

 

 

 

 

歯を抜いた分の空間が確保されたら

 

その次は前顎を中に入れてあげて

ワイヤーで固定をしてあげます。

 

これでセットバック手術は終わり!

 

 

 

 

 

 

どうですか?簡単でしょう?

 

 

しかし思っているよりも簡単ではなく

ストレスをたくさん受ける手術です。。

 

 

 

普通手術時間

私の基準では1時間~1時間30分もあれば

縫合までのすべての過程が終わります。

 

 

 

 

ただ、知っておかないといけないことは、

 

術後に歯を抜いた位置から血が少し出ることがあるということです。。

 

 

 

 

しかし次第に止まるので

手術部位から血が出ると心配しないでください。

 

 

 

 

 

私が手術した患者さんが血を見て興奮してしまい

 

“このまま死んでしまったら私の子供はどうしてくれるの‼”

 

と怒鳴られた奥様を思い出します。。

 

 

 

 

今はとても満足されていますㅎㅎㅎ

 

 

 

 

 

 

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