CLICK右差し“チェボンギュンの顔の骨のお話”

 

 

 

 

 

 

口唇口蓋裂(口唇裂・口蓋裂) 両顎手術

 

 

 

 

口唇口蓋裂患者たちのための両顎手術が

なぜ難しいのかについてお話しようと思います。

 

 

 

 

 

前回

口唇口蓋裂患者に現れる顔面輪郭の特徴

なぜそのような現象が起こるのか

についてご説明いたしました。(→☆)

 

 

 

 

 

前回の最後に口唇口蓋裂両顎手術

一般的な両顎手術よりもっと難しいと言いましたが、

 

どうして難しいんでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

両顎手術は顔の骨の手術の中でも

最も重要効果も一目で分かる手術です。

 

 

 

 

このような両顎手術の中でも

口唇口蓋裂による両顎手術が最も難しい 

といわれている訳があります。

 

 

 

 

 

全て悪条件下で手術をしなくてはいけないためです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私が台湾の長庚記念病院で

Dr.Loという師匠の下で研修を受けていた時、

 

 

Dr.Loから数多くの両顎手術を託されたのですが

そのほとんどが口唇口蓋裂両顎手術でした。

 

 

 

 

 

 

とてつもなく大変で手術が難しいため

 

その当時は

傷組織がなく綺麗な組織を持った、

正常的な解剖学的組織を持った患者の手術を

一度で良いからやりたいと叫んだりしてました。

 

 

 

 

それから時折いらっしゃる美容目的の両顎手術があると

口笛を吹きながらとてもうれしくて

楽しく手術をした記憶があります。

 

 

 

 

Dr.Loからも

私がこのように難しい手術をたくさんしておけば

韓国に帰ってからはとても簡単に両顎手術ができるようになっていると

教え諭してくださったんでしょう。

 

 

 

 

たとえ違かったとしても

今韓国に来て美容目的の両顎手術を

とても簡単に早くできるようになりましたし、

 

その理由はまさに

難しい手術をたくさん経験したからではないかと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

本論に入りまして、

 

 

口唇口蓋裂両顎手術がなぜ難しいのかお話いたします。

 

 

 

 

 

1つ目は組織の癒着です。

 

組織が固まっておりメスもちゃんと入りません。

 

なぜなら口唇口蓋裂患者は1歳になる前に一度

口唇口蓋裂手術を受けますが、

 

成長しながら2次性の外鼻変形により

2~3回またはそれよりも多くの手術を受けることになります。

 

つまり、

何回もの手術を受けたことで

その分、組織の癒着も酷くなるのです。

 

なのでまず

剥離がとても難しくなります。

 

 

 

 

 

 

2つ目は

剥離が難しくなることで力を使うことになり

そうなると出血が多くなります。

 

もちろん傷組織自体も根本的に出血量が多いです。

 

 

 

 

私が台湾で手術していた時

 

師匠から手術が終わるといつ

blood loss(出血量)がどれくらいだったか聞かれました。

 

それが私にはとてつもなくストレスになり

手術中出血量を減らすため限りなく努力をしたし

今も出血にはかなり敏感です。

 

 

出血を減らすために

台湾研修時代からいくつか方法を研究し、

 

実際に実践してみて

出血量を最小化することができました。

 

 

 

余談ですが

私が両顎手術中に出血が多いといくら言っても

もう麻酔科の先生は私の話を聞いてくれません。

 

私の基準では多いのですが

客観的には輸血をする程度の出血量ではないからです。

 

私は両顎手術をしながら輸血をすることはないです。

 

 

 

 

 

 

 

3つ目は

唇や口の天井が分かれながら上顎の骨までも分かれます。

 

なので上顎が既に2つにまたは3つにまで分かれている場合もあります。

 

このような場合

手術しながらこの骨たちをきちんとした位置に合わせてあげながら

手術をしてあげなければなりません。

 

 

 

 

 

 

 

4つ目は

このように分かれている骨の隙間に肉ができて

その肉を整理していると

 

口と鼻の間に穴ができてしまったりして、

 

とにかく予想できない状況がかなり発生します。

 

 

このような予想できない状況に対処する能力

なくてはなりません。。

 

 

 

 

 

5つ目は

骨切りしながら前に出したり後ろに入れたりする過程が難しいです。

 

なぜなら組織が引っ張られているためです。

 

 

 

 

 

6つ目は

手術後にもまだ組織が引っ張られているため

手術後よく再発してしまいます。

 

そこで口唇口蓋裂両顎手術をする医者たちは

自分たちなりの再発を防止するためのノウハウを持っています。

 

 

簡単に言うと一般的な両顎手術をするように手術をすると

100%再発するため

 

単純な両顎手術では治せないということです。

 

 

 

状態が酷かった口唇口蓋裂主述患者さまの写真です。

 

 

 

 

手術前の写真と手術後2年が経過した写真です。

 

 

 

再発が若干ありますが

そこまで目立っていなく患者さまも満足されております。

 

 

 

 

 

 

 

 

このような理由で

 

口唇口蓋裂両顎手術は

一般的な美容目的の両顎手術をするように手術をしては

いけないということです。

 

 

 

 

 

それだけではなく

 

口唇口蓋裂両顎手術は

手術中に予想できない難関をよく目の当たりするため

 

出血が多くなることがあります。

 

 

 

 

 

よって

 

 

手術途中に出血を最小化させることができて

 

口唇口蓋裂両顎手術の経験が多く

 

手術中どんな状況にも対処することができる

 

 

そのような形成外科医に手術を受けなければならない

お伝えしたいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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