CLICK右差し“チェボンギュンの顔の骨のお話”

 

 

 

 

 

 

 

 

 

両顎手術の副作用、神経損傷 感覚異常

 

 

 

 

今回は両顎手術の副作用の1つである

手術後の神経損傷による感覚異常について

お話しようと思います。

 

 

 

 

 

 

以前、ある患者さまが来院されました。。

 

 

以前に勤務していた病院で

私が両顎手術をした患者さまなんですが、

 

手術をして1年3ヶ月が経ったのに

下顎の感覚が変だということでした。。

 

 

 

 

感覚が全然ないわけでもなく変にチリチリして

気持ち悪い感覚がしているということでした。。

 

 

私はすぐに手術記録を探しました。。

 

医者たちのほとんどはいつも記録を残しています。。

 

 

私も手術ひとつひとつ、

どんなに小さな手術でもひとつひとつ

全て記録します。。

 

 

 

 

 

 

その方の手術記録上では、

 

手術には何の問題がなく

術前の写真と比較してみても手術はとても成功的で、

患者さんも外見にはとても満足されていました。。

 

 

 

 

 

 

いくつか原因を考えてみました。。

 

 

 

1つ目は

私が気づかないはずがないですが、

神経が切断されている可能性もあるでしょう、、

 

 

しかし私の手術方法上、

 

神経を切断してしまったら気づかないはずはなく、

また感覚はある

異常な感覚がするということで除外しました。。

 

 

 

 

 

 

そうだとしたら残りは

 

神経が骨を固定する過程で骨に押されたり、

固定ピンに押されたりして

 

神経が傷つけられ

 

 

 

回復過程で神経腫(neuroma-in-continuity)という物が

出来てしまった可能性があるでしょう。。

 

 

 

 

 

 

しかし上の二つの可能性はとても低いと思い、

 

だからといって他の可能性を探そうとしたら

それ以外の可能性は

 

 

 

 

 

 

 

正直見つからないです。。

 

 

 

 

 

 

一旦は薬物治療を勧めて

患者さまも同意されて経過を一緒に見守ることにしました。

 

 

 

 

 

私が今まで数百例の両顎手術をしてきましたが、

このような場合は初めてでとても戸惑いました。。

 

 

 

 

幸い、

患者さまは変わった顔の形にとても満足されていて

私との関係も良かったため

私の言葉を信じて、ついてきてくださいました。。

 

 

 

 

 

 

 

両顎手術後

感覚異常が起こる可能性は充分にあります。。

 

 

 

 

 

 

私たちが下顎を切る時、

切る部位に感覚神経が通っているためです。。

 

 

 

 

この部分に関しては次回、絵ともにご説明いたします。。

 

 

 

両顎手術後 感覚異常‐2に続きます。。

 

 

 

 

CLICK右差し“チェボンギュンの顔の骨のお話”