レコードアンバサダー5000黒です。

こちらのコレクター達にはスヴァット・レコードアンバと呼ばれています。

 

もっとレアなモデルでは、これのグリーンなどもありますが、市場に稀に出てくるオールドアブとしては一番入手が難しいモデルかと思います。

 

 

 

だいぶ前にはこれのミントもしくは二アミントを捜していましたが、持っているコレクターも手放すわけが無く、諦めました。

一度だけ、5年ほど前に、知り合いのミント、二アミントしか蒐集しないコレクターが、スヴァット・レコードアンバを手に入れるかもしないけど、高いので迷ってると聞きました。金額を聞くと、その頃はスウェーデンクローネがまだ強かったので、日本円にして100万近い値でした。オレが買わなかったら紹介してやるからということでしたが、いや、高過ぎ、ムリです!で終わりました。そのコレクターも手に入れるのを諦め、その後家族が増えたので、家を建てたいということで持っているものを全部手放したそうです。

 

この画像のは、最近手に入れた物で、オークションではありません。

祖父の遺品のスヴァット・レコードアンバを売りたがっている人がいると情報がはいり、

画像を送ってもらうと綺麗だし、汚れてはいるけど傷や腐食は無いと言うことでした。

それで、うちの奥さんには買うかもしれないけど、しばらく手元に置いたら売ってしまうのでと、無理なお願いをしてOKをとりました。持ち主には仕事の都合で夜遅くになってもいいという了承を得てから、疲れてたので友人の車で送ってもらいました。

まあ、思ってた通りキズがあったんですが、今までネットオークションなどで売られていた物より良いコンディションだし、これだけのはまず出てこないんではないかと思い買ってしまいました。前日には私も知っている有名なコレクターが来ていたそうですが、持ち合わせがないということで、諦めたそうです。

 

話が長くなりすぎました...

で、リール内部ですが

内部は腐食もなく、非常に綺麗です。

グレーのクラッチ盤、プレート内部のローマ数字、レコードロゴのCが完全に真中で分離していることなどから推測すると、55年生産だと思われます。

 

 

 

 

実はもう一台持っています

この右の台の方が、左プレートに二箇所深いキズがあるを除けば、外も中もこちらの方が綺麗なんですが、もう一台の方を撮ってしまいました。

右の台は70年まで釣具屋をやっていたお父さんが、娘さんに残した物ですが、キズがある割にはリール内部は全く使用されたようには見えませんでした。赤のフェルトも未使用と同じ状態でした。コグホイールの古くなっていたグリスなどは、CRCでおとしましたが、使用されたようには黒ずんではいませんでした。

 

この記事を書いたのは、12年前になりますがそのままの文章と画像のままです。

 

 

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世界中でこれ一台だけ? レコードアンバサダー5000A 黒!

 

 

 

 

久しぶりにレコード5000黒を出して眺めていたら、悪戯心が起きて存在しないものを

作ってしまいました。すみません、ただスプールを細軸に換えただけです(汗

(モデル名として存在しないだけで、あっても全然おかしくはないです。)

 

 

 

 

オリジナルは、これで前にはちゃんと見せていなかった物なので、お許しを...

内部のグリスの状態を見た限りではあまり使用されていない、かなり綺麗なリールですが

左のプレートに二箇所、大きくはないけど、ちょっと深めの傷があります。

メカニカルブレーキのゲージの赤い色がこれだけ綺麗な個体はかなり少ないです。

 

 

でも実際、このフランジが黒い細軸のスプールは、レコード5000黒の物だと思われるんですが、レコード5000黒に着いているのは見かけたことがありません。

レコード5000赤の細軸スプールを作る際に、黒フランジの物も作られたのだと思います。

レコード5000Aが希少だといわれたように、レコード5000黒に装着された個体が少ない為見かけないだけだと思います。

 

 

5000番の細軸スプールで、アーバーがフランジのほうに盛り上がっているのは、この3種類、若しくは一番目の赤いフランジのアーバーの真ん中にスジが入っている物と二番目の黒いフランジに同じくアーバーの真ん中にスジのある初期アンバサダー用の物が二種類あるようですが私は持っていません。

一番下のスプールは、5000Cの初期4ネジモデルの物で、ベアリンク仕様だからシャフトの作りも違い、全く関係ないんですが一応見た目が同じということで写してみました。

それに銀色で一番かっこいいですね。

 

 

 

レコード6000の最初期は、SGモデルと同じくオールグレイスプールですが、その後グレイアーバーのスプールになります。

アンバサダー6000の初期には真ん中にスジがあるグレイアーバースプールも極僅かですが

作られていました。

 

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メインのブログでは、レコードアンバサダー 5000 黒をアメンバー限定の記事に

してしまいましたが鍵をかけないで1年半も放置していたので興味のある方は、

既に見てしまったと思います。

 

だからせっかくなのでレコードアンバ黒を分解してみます。

ハンドルが重いくらいで特に問題はありません。だからメインテナンスになるのかな。

 

 

先ずは開けて、色あわせのローマ数字を確認。

すべてⅩで、後で交換はされていない様です。

 

 

 

 

 

クラッチ板内部ですが、

なにこれ、これだけきれいなレコードアンバのクラッチ板は初めてです。

 

 

 

 

殆ど使ってませんね^^

メイン、ピニオンギアも新品同様です。

 

 

 

 

それぞれ外してみます。

全体的にグリスがちょっと固着して動きが悪くなっているぐらいです。

 

 

 

 

クラッチ板をきれいにしました。

 

 

 

 

メイン、ピニオンギアなどの汚れも取りました。

なにか違和感が...

 

 

 

 

これですね。

左が通常のパーツ、アンチリバースドッグですが、これにはリベットが二つ打ち込まれています。

多分...打ち間違った後にもう一つ打った?普通先にドリルで穴を開けてから打つので

間違いようがないので、どうも本体の穴あけ自体間違った位置に開けてしまったので、

もう一つ開けたと思われます。 うん、捨てるのはもったいないからね(笑

でもこれ前にも見た覚えがあるけど、補強のつもり?にしては穴の位置が?

 

因みに、レコードアンバ最初期の頃のアンチリバースドッグの羽は銀色です。

Abu Ambassadeur 5000の初期頃まで羽が銀色の物が使われていたようですが、

その後羽部分が銅色になり、赤のフェルトなどと同じくレアパーツの一つです。

 

 

 

 

組み立て始めます。

グリスは少ししか使いません。それと固めのオイルをギアシャフトに少しだけ。

 

 

 

 

ウォームギア周辺もきれいなものです。

ここにはほんのちょっぴりグリスと後からオイル。

 

 

 

 

コグホイールの回転がわるい...

これは汚れなどではなく、パーツ同士の相性が悪いようです。

コグホイールの穴がきついので、予備のパーツを合わせてみます。

今度は、問題なく回ります。この時代のパーツ達には個性があり、

今のリールのようにはピッタリいかないことが時たまあります。

私は、それはそれでレコードアンバの魅力の一部と解釈しています(汗

 

 

 

 

なにも問題無く終わりました^^

ガソリンドブ漬けなどは、レコードアンバのクラッチ板では試したことがないので、

やっていませんし、ブレーキノブ内の赤フェルトもそのままで交換はしません。

またこれで暫く放置していても大丈夫^^

多分このレコードアンバ黒だけは、釣りに使うことは無いと思います。

 

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