ギターオタクの例に漏れず、ブログ更新の暇はなくとも日夜機材いじりには余念がなく、最近の機材はどんどんシンプルになって、とうとうチューナーのみ残してギターとアンプ直結という状態になっております。
ギター側で音づくりがしやすいということで、ここ数年、テレキャスターを使っていますが、写真のブツはハードオフで買ったフェンダー・ジャパンのボディにストラト・プラスのネックを接いだモノ。ジャンクコーナーで売られていたボディは、USヴィンテージPUのついたアッシュ2ピース。
これにストラト・プラスのネックを接いで、使っていましたが、ローラーナットとロック式ペグのせいかネックが重い。
ということで、モノは試しということで、イバニーズのアラン・ホールズワースAH-10のネックに交換してみました。合わなければ、また組み直せばええやんか、と。
あ、あとノイズが出ていたので電装品は全交換、PUもリンディ・フレーリンに交換しています。
外観は…見てのとおりです。ネックポケットにもぴったり収まり、ヘッドの小さいイバニーズのネックはそれなりにフィットしています。そういえばどちらも製造元は富士弦楽器、同じ工場で生まれた姉妹機の合体です。(ちなみに、AH-10もハードオフのジャンク品でした。)
アンプで鳴らしてみると、意外や、音が随分改善されました。アタックが効いた、よりテレキャスターらしい音に。弦の鳴りも割りと忠実に出るようになりました。変化の要因として考えられるのは以下の点。
・指板材がローズからエボニーに
・塗装がポリウレタンからラッカーに
・ナットがアルミからカーボンに
・ペグはロック用ツマミのない軽量なものに
・フレットがより太いものに
ストラト・プラスのフレットも結構太く、それほど大きな差はないため、アタック云々については、指板材の影響が大きいのではないかと考えられます。やはり、巷間言われているとおりメイプルのような固い材質の方がよりフェンダーらしい音になるようです。
また、ウィルンソンのローラーナットのような質量の大きな金属部品もギター本来の音質を変えてしまうようで、よりナチュラルな音を求める場合にはあまりお勧めできない感じです。
ということで、ギターの音に与える影響はボディよりもネックの方が大きいように感じます。以前使っていた58年製?テレキャスターも、ピックガード下はかなり荒い加工で広範囲にザグリ取られていましたが、それでもなかなか良い音をしていましたし。
音色には関係ないものの、AH-10の指板はクラシックギター並みにフラットで、ネックの握りはイバニーズ特有の幅広・Uシェープ。フェンダーとは随分弾き心地が違います。21フレットのサイン入りインレイはご愛嬌。
あまり普及していないシャーラーのロック式ペグ。スパーゼルを意識したつくりだが、ズレ防止用の突起は2本ある。スパーゼルよりデカいロック用ツマミの周囲はヤスリ状の仕上げになっており、伸びすぎた爪を研ぐことができる?