The Guitar 11 | おんがく・えとせとら

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 以前、Vol.10が出た時にバックナンバーの総ざらいをしましたが、プレイヤー別冊「The Guitar」のVol. 11が出ました。1978年のVol.1以来32年間で11冊、約3年に1冊の勘定。
 今回もきっちり3年ぶり、満を持しての発売で税込み3,200円。やや高いものの、フルカラー約330ページにエリック・クラプトンの歴代使用ギター図鑑全36ページの特別付録がついて、それを考えると相応の価格かもしれません。

 さて、今回のクラプトン・ギター図鑑(The History of Eric Clapton's Guitars)に収録されていないものをいくつか紹介しましょう。

おんがく・えとせとら-JAZZMSTR ブルースブレーカーズ時代?のJazzmaster

おんがく・えとせとら-ECLP4 ブルースブレーカーズ時代?のビグスビー付レス・ポール

おんがく・えとせとら-ECLP1 ブルースブレーカーズ時代?のレス・ポール

おんがく・えとせとら-ECLPSP クリーム時代のダブルカッタウェイ・レスポール・スペシャル?

おんがく・えとせとら-tennis クリーム時代のモズライト「セレネイド」12弦


 上記写真一番下のギターについては、特別付録クラプトン・ギター図鑑の「ギルドF-50」のところで「スマザーズ・プラザーズ・アワーでの『エニワン・フォー・テニス』でもギルドを弾くシーンを見られるが」と説明されていますが、これは間違い。正しくはモズライトです。1960年代半ばに生産されたSERENADEの12弦モデルです。ボルトオンネック。実際に録音に使用されたものかどうかは分からない。

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おんがく・えとせとら-rear 1966年 Mosrite Serenade 6弦

「Anyone For Tennis」は1968年頃の、アルバム未収録の極々マイナーな作品です。クラプトン作のシュールな歌詞に、プロモ・ビデオも、食用蛙を前振りに、途中で楽器がテニスラケットに変身し、そいつで飛んでくる虫を追い払ったり、というおちゃらけた内容。
「Anyone for tennis(Anybody on for a game of tennis),Wouldn't that be nice?…誰かテニスやらない、どう?」というのは、洋物ドラマでよく見られる居間を舞台にしたコメディで、上流階級を茶化す常套句、だそうな。