
第1期ディープパープルの3枚目「III(原題Deep Purple)」,69年発売時の邦題は「素晴らしきアート・ロックの世界」。ジャケットデザインは15-16世紀オランダの画家ヒエロニムス・ボッシュ(ボスという表記もあり)の「快楽の園」からの借用です。
「快楽の園」は3曲の祭壇画で,この絵は地獄を表している。通称「音楽地獄」,音楽は性的な快楽の象徴とする解釈もあるようです。でっかい楽器群の間にメンバーの写真が挿入されています。

ディープパープルは,この3枚目でもってロッド・エヴァンスvo(写真右端)とニック・シンパーb(写真左から2人目)が解雇され第1期が終了し,ロイヤルフィルとの共演盤をはさんで第2期の「イン・ロック」以降ハードロック路線に突入していくわけですが,アート・ロックの第1期もなかなか捨てたもんではありません。
特に2枚目「詩人タリエシンの世界(The Book Of Taliesyn)」あたりは佳曲揃いで,表題曲ともいえる「Listen,Learn,Read On」やリッチーがアコGを弾いてる「Anthem」などはエエ感じです。この路線を貫き通すという選択もあったかも。タリエシンは6世紀頃アーサー王の時代に実在したという吟遊詩人。

さて,ディープパープルIIIに話を戻します,上写真がジャケットの原画全景です。いろいろ奇想天外な怪物たちがひしめいています。
実は,この怪物たちのフィギュアが販売されているのです。
製造元はオランダのパラストーン社(Parastone)。海洋堂もびっくり。

もちろん,それぞれに名前はないものの,ジャケットにも登場している人を食らう鳥頭の悪魔は「Devil On Night-Chair」,原画の中央にある卵殻の胴体を持つ怪物は「Tree Man」という商品名がつけられています。
下は,徳島県鳴門市にある大塚国際美術館のショップでの写真。気になるお値段は…小型の「Devil On Night-Chair」と「Tree Man」がともに¥4,095。欲しい! けど高いっ!
