テレキャスター3/徳武弘文モデル | おんがく・えとせとら

おんがく・えとせとら

音楽のこと,楽器のこと,いろいろ。

WHITE

 一時期クラレンス・ホワイトに凝った時期があり,ザ・バーズやケンタッキー・カーネルズをよく聞いたものです。Cホワイトといえば,やっぱりサウンドホールを広げたD28とベンダー付きテレキャスターですね。
 上は現在,マーティー・スチュアートが所有するCホワイトの54年製テレキャスター。Bベンダー(2弦用)に,スチュアートが後からEベンダー(1弦用)を追加したそうです。ベンダーの機能その親類縁者については,ひじょーーにマニアックなHPがありますので,是非参照ください。ドクター中松も吃驚。→Stringbender

white54tele

 また,フロントにストラトのPUが付いていることから,エスクワイアの改造品と紹介する本もありますが,上記拡大図を見るとテレキャスターだということが分かります。
 このテレキャスは裏板を一枚余分に貼付けてあり,ボディが厚くなってるけど,弾きにくくなかったんやろか?


 以前,プレイヤー誌の広告にトーカイ製ベンダー付きテレキャスターを見つけて, さっそく電話したものの,残念ながらとうに売り切れてました。雑誌広告は出稿から発売までにかなりのタイムラグがあるるるるummmm。
 当時,本家フェンダーUSAにもナッシュビルBベンダー・テレキャスターというのがあったものの,中古でいいから安く入手したい…でも珍品だけに,なかなか出物はなし。そうこうするうちに,フェンダー・ジャパンからヒップショットのベンダー付き徳武弘文モデルが! 2000年のことです。しかも,近場の楽器店に入荷している,価格も2.5割引で10万円弱,ということで,さっそく購入しました。

dr.k

 型番はTL62B-125DK。テレキャスター62年型,Bベンダー付き,定価12.5万円のDR.Kモデル。バインディング付きカスタム・テレキャスター仕様で,ボディ材はアルダーです。
 ネックはワンピース・メイプル,指板はほぼフラットに近く,握りはやや太めですが,サテン仕上げで意外と弾きやすい。

wilkinson

 ウィルキンソンのブリッジは駒のお尻に穴が空いてて,ここから後方へウ…違った,弦を出すことができます。
 ただし駒の表面が曇りやすく,手入れを怠っていると滑りが悪くなりチューニングが合わなくなってきます。ベンダーを作動させる時にクキクキ言い出したら要注意です。ベンダーの稼働部ともども,ときどきCRC556などを差してクリーニングしてやります。ナットの手入れも重要。
 購入から7年,メンテをやり直して非常にイイ音が出るようになってきました。最近使用頻度が高くなってます。

hipshot

 ベンダーはクランク状のバーを差し込んで操作しますが,このバー,一度紛失してホームセンターに代替品を探しにいったものの,曲がってるものが無い。一時は高専で加工してもらおうかという話も出ましたが、とにかく無くすと替わりがなかなか手に入らないのが難点。(実は後日,別のギターケースのポケットから出てきた。)
 現在はこのベンダー自体が入手困難らしく,Dr.Kモデルはベンダー無しがレギュラー品となっています。(その辺の経緯はご本人のインタビューを参照ください。→T.C.T) 個人的には,メイプル指板のギターにはヘッドとボディのマッチング・カラー塗装は似合わない気がしますが。

 所有機は,弦交換の手間を省くため,ペグはスパーゼルに換えてます。音がクリアになったような気がします。ペグは結構,音質に影響を与えますね。
 また,ボリューム奏法をしやすくするため,コントロール・バネルをひっくり返しましたが,ボリュームポットがBカーブなのか,うまくニュアンスが出ません。ここは再検討の余地あり。


 今秋,Dr.Kをバックに吉田拓郎が全国ツァー,ということでポスターにもDr.Kモデルを抱えた姿が写ってて非常に楽しみにしてたんですが,中止になってしまいました。残念! 復活公演はあるんだろうか?