2020年11月7日、コロナ禍の中、公開された「羅小黒戦記 ~ぼくが選ぶ未来~」を2回映画館で鑑賞し、年甲斐もなく初回特典付きのBDを購入しました。そして、5年後の2025年11月7日「羅小黒戦記 ~ぼくらが望む未来~」が公開されました。今回は字幕→吹替→吹替→字幕とすでに4回見ました。
関連サイト
https://eiga.com/movie/103562/
入場者特典と前売り特典。
スタンプも4種類ゲット!![]()
概要:
『羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ)』は中国のアニメ監督、木頭氏。及び寒木春華(HMCH)スタジオが制作したアニメ作品で、
2011年3月からWEBアニメシリーズが動画サイトで公開された後人気が上昇し続け、中国アニメを代表するアニメ作品にまで成長。その後劇場版が制作され、中国国内での興行収入は3.15億 人民元(約49億円)を記録し異例の大ヒットとなった。続けて日本在住の中国人向けに字幕版が公開されていましたが、SNSで面白さがひそかに広がり、アニプレックスが日本語吹き替え版を製作しして、2020年11月7日に公開することになったそうです。
出典:映画『羅小黒戦記2 ぼくらが望む未来』担当プロデューサーに聞く、6年の道のりと制作の舞台裏 | Cocotame(ココタメ) – ソニーミュージックグループ
本作は、妖精と人間が共存する世界を舞台に、猫の妖精・羅小黒(ロシャオヘイ)の冒険と成長を描いた中国の劇場アニメ「羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来」の続編。前作で心を交わした妖精シャオヘイと人間ムゲンのその後を描いています。前作では、森林を破壊する人間の世界を破壊するために、羅小黒の力を利用されようとするのですが、人間の執行人 無限に保護されています。今回は、妖精たちが守っている流石会館に兵器を持った人間が押し寄せ、若木(ルオムー)という妖精を殺せる材料が盗まれ、主犯格として、無限が容疑にかけられます。
感想
根っからのアニメーション職人が精魂込めて作ったとしか思えない作品
。
モブのようなキャラクターでも、精密に作りこまれていて、驚きしかありません。また、鳥山明さんのキャラに似てるというネットの声がありますが、私が思うにデッサン力が超絶。鳥山明さんのモブ感はキャラ設定に影響があるかと。
出典:AoiStocking
![]()
![]()
以降、ネタバレの感想です。![]()
![]()
![]()
すばらしいのは、キャラが立っていて、それぞれのキャラの見せ場をアニメーターが熟知して、愛をこめて描いていることにつきます。特に無限はすごすぎて、笑ってしまうほど。また、線や影が少ないのに立体が想像しやすい!!
出典:heicat_movie_jp
初めて飛行機に乗った羅小黒と鹿家(ルーイエ)
出典:heicat_movie_jp
(参考)
https://luoxiaohei-movie.com/2nd/character/#01
そこに、中国古来の伝説やら現在の中国の姿やらが相まって、深い考察があります。実は妖精を殺すルオムーを盗んだのは、人間側ではなくて、妖精側の長老リンヤオ(灵遥)でした。リンヤオの動機としては、「人間側の技術が進歩したこと、無限のような人間でありながら妖精を凌駕している」ということが背景にあるようでした。おそらく世界を滅ぼす力を持っている羅小黒(シャオヘイ)が無限という人間になついているのも、動機のひとつかなとも思えます。「結局、妖精と人間の世界で優位に立ちたかったのでは」と思うんですよね。
パンジン(潘靖)が交渉した人間側の役員の言葉が印象的。
「妖精は強大な力を持っている。争いにならないよう、双方が努力しなければならない」
なお、テレビや新聞で流れる「他文化共生」を叫ぶメディアが多いんですけど、他文化やグローバルの言葉に隠れているのは、「とある数か国の利権のため」でしかないような気がしますね。xなどで一次情報を追うと、透けてきますよね…。
子供向けかと思うほどキャラクターはかわいいのに。根底にあるものは今の世界情勢を反映したもののように思われます。長老の一人池年は3つに分かれた株の一つを取り戻しに行きますが、基地の人員をほとんど殺してしまいます。無限は、火だるまになりながら、【全く血を流さずに】ルオムーを取り返します。無限が最強と言われるゆえんですね。
「応天の門」では菅原道真が唐からの書物に憧れるのが描かれていますが、今、その道真の気持ちが少しわかるような気がします。
11月17日、Xのトレンドに「羅小黒戦記2」の快進撃が掲載されていました。
関連リンク
映画『羅小黒戦記2 ぼくらが望む未来』担当プロデューサーに聞く、6年の道のりと制作の舞台裏 | Cocotame(ココタメ) – ソニーミュージックグループ
見入ってしまった名勝負といえば?
→ボルグとマッケンローのウィンブルドンでの対戦。
▼本日限定!ブログスタンプ












