本日、2回目を見に行ってきました。今週は呪術回線0、キングスマンが公開されるので、IMAXで鑑賞できるのは、朝イチの1回だけになりました。前方で大きなスクリーンを独り占めしてきました。

 

 2回目でうるっときたのは、監督のクリエイター魂。文中にもありますが、本作はマトリックスチームからファンへのプレゼント、ラブレター、愛の形だったということを感じたから。日常、ありきたりのものに、監督は深い愛を忍び込ませました。

 

 

注意注意注意以降 ネタばれです注意注意注意

 

 

■感想その1

 

チョコトリニティについて

 

 映画はマトリックスと同じように始まります。バグス(バッグスバニーのバグスだったんですね)が侵入したのは実はNeoが作ったmodal。バグズとモーフィアスはNeo作ったmodalの中で出会うわけですが、モーフィアスをエージェントスミスとハイミックスさせたのもネオだったんでしょうか。

 

そして、冒頭で「盗聴されている」とバグズはシークにいうんですが、誰に盗聴されていたんでしょうか。

 

盗聴していたのは、この人だったんじゃないかと思いました。

(出典:IMDB PhotoGallery)

 

 初回、昔のトリニティのようでいて、「老けた」「後ろ姿が別人」「走るのが遅い」と思っていたんですが、実は最近のキャリー・アン・モスが演じていたということを、2回目で確信しました。アクションをずっとやっていたキアヌさんと違って、もう一度あのアクションにトライするのは、相当の覚悟だっただろうなと思いました。家族会議をやったというのも頷けます。

 

 MATRIXというゲームはネオにとってはトリニティへを求める無意識の愛の矢だったんだなと思いました。トリニティもゲームをしながら、無意識にネオの世界に意識を合わせていたように思います。彼女もバイクが大好きで「自分がトリニティみたい」と思っていたよう。でも、夫のチャド(実はマトリックスのボット=プログラム)は鼻で笑ったので、つられて自分も笑ったけれど、内心は「ほどよく殴りたかった。顎がはずれるくらいに」と告白しています。

 

■夫のチャド

↑ほんとうの名前もチャド…www。実際、旧作でキアヌのスタントダブルを担当しており、スミスとの格闘シーンで大けがをして生死の境をさまよいました。

(出典:IMDB PhotoGallery)

 

■横浜ブルク13に展示してあったDUCATI SCRAMBLER

 

※2021年12月26日撮影

↑乗りこなせるのは、ヴェノムのエディかトリニティしかいません。それにしても、横浜市中区は車好きが多いと思うんで、リアルに営業している感じが…。1台でも売れるといいなぁ。

 

チョコファンに捧げる愛のカタチとしての作品

 

 デウス・マキナの中で次作のための論議は実際に交わされた話を映画の中にもってきたとしか思えません(笑)。

Gwyn de Vere: The packet in front of you has our focus group research. Inside you'll find the breakdown, including key word association with the brand, the top two being "originality" and "fresh", which I think are great things to keep in mind as you begin working on Matrix 4... and who knows how many more?

(出典:IMDB PhotoGallery)

 

親会社のワーナー・ブラザーズが契約をしなければ、俺たち抜きで続編を作るといっているんだ」とスミスがいうと、「できるわけない」とネオが応じるのも、「かなり本気では…」と勘ぐっております。

 

また、最初に作品を出した後のいろいろな事件が、今回のセリフに反映されていると思いました。印象に残ったセリフを書き出します。※BDを見たら、再度追記すると思います。記憶力衰えました。。。

 

フィクションを現実にするのは感情よ」(たしかナイオビ)

 

→1999年3月24日マトリックス公開後、4月20日にコロンバイン高校銃乱射事件が起こりました。「ボーリング フォー コロンバイン」という映画ではこの銃乱射事件が起こった背景のひとつに、映画「マトリックス」の主題歌を歌ったマリリン・マンソンへの言及があります。

 

 

芸術も映画も本も、オリジナリティは死んだ

( EXILE メロビンジアン)

The Merovingian: Art, films, books were all better! Originality mattered! You gave us Face-Zucker-suck

 

→監督は何に影響を受けたかということをきちんと明言するし、日本の多くのクリエイターも同じ姿勢なんですが、「鬼殺の剣」なんてゲームを作った某国sは「自分たちが最初に考えた」と主張しがち。

 

特に、今のようにデジタル加工が容易になった今はコピペというか、どこかで見たような作品が多くなりました。パブリックドメインに入っているからといって、某エンターテイメント会社のように自分達で著作権を持ち続けるのは違うんじゃないかと常々思っているので、メロビンジアンのこの言葉には大きく同意です。

 

 最近、栄養を吸収する根がないクリエイターが増えています。「【根がナイ】のを認識している」人はこの世界で大きな伸びしろがあると思うのですが、「自分の思いが自分の作品がどこから来たかわからない」人(=私は根無し草と呼んでいますが)はどこに行けるのでしょうか。

 

 

 

ところで、メロビンジアンが「スピンオフで会おう」と言っていたので、ヒヨコスピンオフはきっとあるヒヨコと信じております。

 

 

 

 

で、あと1回は見ると思いますが、そろそろパンフレットを読んだほうがよさそうです。(年末だし、整理しないと…)