【読書】2021年3月に読んだ本 #あやしい絵展 | いろいろといろ

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 3月は2月に引き続き、積読になっていた南総里見八犬伝で4巻中3巻までを読みました。この訳は丁寧に時代を追っていて、文字面からもその時代の匂いがしそうです。

 

先日、「あやしい絵」展に行ったときは江戸時代のエッセンスはないかと探してしまいました。

 

「魁題百撰相 鈴木孫市」月岡芳年

慶応4年~明治2年(1868年~1869年)に制作

町田市立国際版画美術館蔵

 

 

 

 

そして、角川ホラー文庫からは宮部みゆきさんの「あやし」が電子書籍化!!アップ。電子書籍にならないかと一日千秋の思いで待ちわびておりました。

 

皇なつきさんが「あやし」をコミカライズしています。

下は「時雨鬼」から

 

出典:「あやし」(原作 宮部みゆき/漫画 皇なつき)

 

 

これを読んだ後に見た「あやしい絵」展

■「太夫」 稲垣仲静

京都国立近代美術館蔵

 

この絵を見て、皇なつきさんの「時雨鬼」の1コマを思い出しました。運命という蜘蛛の巣にからめとられて、妖しく堕ちていくヲンナの姿…。

 

「拳を打てる三人の舞奴の習作」 岡本神草

京都国立近代美術館蔵

 

 

一枚一枚、今の漫画につながるイメージが多くて、情報にあふれた展覧会でした。今も、何を見たのか、まだ理解できておりません。コロナでなかったら、じっくり腰を据えて見ることがなかった絵です。しみじみ時間を超えて、ここにあってくれる幸せと、感動をもってみることができた今に感謝しています。

 

■過去ブログ記事

 

 

 

 

3月の読書メーター
読んだ本の数:6
読んだページ数:790
ナイス数:16

作画汗まみれ 改訂最新版作画汗まみれ 改訂最新版感想
2021年3月15日に訃報があった大塚さんの遺作。1950年代から日本のアニメーション制作に関わってこられた氏のアニメーションへの関わり方が如実に語られています。かかわったスタッフの中に知っている人もあって、どのようなかかわり方だったのかなと思いを馳せております。後書きにある高畑氏によると、すっごい整理魔だったようで、人の意見も自分の意見も少し距離を置いてみているようなお人柄と推察しました。
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読了日:03月21日 著者:日経コンピュータ
あやし【電子特典付き】 (角川ホラー文庫)あやし【電子特典付き】 (角川ホラー文庫)感想
昔読んだ本を再読。宮部みゆきさんの書籍はあまり電子書籍になっていないので、最近の電子書籍化がうれしいです。昔ながらの江戸時代の風情を感じます。
読了日:03月21日 著者:宮部 みゆき
ミステリと言う勿れ(8) (フラワーコミックスα)ミステリと言う勿れ(8) (フラワーコミックスα)感想
今回の名言「知らなければ見えない」 草木を知らなければ「雑草」で一蹴。 人を知らなければ「その他大勢」「みんな」で一蹴。 ★小学館さんにお願いですが、せめて電子書籍は雑誌のカラーページをカラーで起こしてほしいです。ほかの小学館さんの青年誌のコミックは、カラーになっています…。
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大塚物語。犬士たちが自身の痣と玉とで縁がつながれていきます。網乾左母二郎って、「新八犬伝」はヤクザな感じでしたが、原作では25歳のたおやかなゆるゆる美男子の浪人。対する犬士は武士らしい自らを曲げない感じです(いまだから思う)。江戸時代の人達はどう読んだだろうと思いを馳せています。
読了日:03月10日 著者:曲亭馬琴
現代語訳 南総里見八犬伝 全訳(二): 第二輯 巻之六~巻之十 (第十一回~第二十回)現代語訳 南総里見八犬伝 全訳(二): 第二輯 巻之六~巻之十 (第十一回~第二十回)感想
最初の山場。伏姫は自害し、8つの白玉は白い子犬とともに旅立ちました。最初の玉は「信」。そして「義」との邂逅。もりあがります。
読了日:03月02日 著者:曲亭馬琴

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