マリー・アントワネットというのを知ったのは、ツバイク原作の「マリー・アントワネット」を子供向けに描かれた書籍からでした。子供向けなんで、「母の言うことをきかなかったので、残酷な運命をたどった」ということを強調した感じだったように記憶しています。

 

小学校1年生のときに繰り返し読んだ数年後、実は「ベルサイユのばら」があるというのを知って、びっくりした限りで。

 

 

Amazonさんから画像を借りてきました。

 

中の挿絵がとてもすばらしかった。当時、中のよかった友人が持っていたのはこれ。

 

 

 

ずっと関心があるのが、「なぜこうなるまで、わからなかったのか」ということ。


 

いろいろ展覧会とかにも行ったんですが、意外に感度が高くてスマートな人だったよう…。


下の気球の絵は、マリー・アントワネットが描いた絵です。また、気球をモチーフにした椅子をトリアノンに置いたそうです。実物を見たことがありますが、現代でも使えそうでした。

 

 

 

また、詩も書いているし、曲まで描いていた!!

 

 

楽譜もありました。

 

 

ツバイクはいろいろ尾ひれ背びれをつけて、彼女の愚かさを描いていますが、実はそうではなかったように想像してます。

 

その頃のパリの街は衛生面でも相当課題があったそうです。下水と上水が合流していたりとか…( ゚Д゚)。民衆の貧しい暮らしということをよく言うんですが、要するに国全体が不潔で匂いがひどかったんじゃないかと。



ベルサイユでもトイレがなかったのは有名な話。みんな道でやってたそうで、その道は香り高く「バラの小道」と呼ばれていたそうな。貴族でさえそうなんですから、民衆が住む町は言わずもがなですよね。「美女と野獣」のアニメでもベルが歩く先で、2階からポットで道に汚物を落とすシーンがあります。

 

 

要するに、彼女が嫌がってみなかった世界に、実は彼女が王妃として持続するヒントがあったかもしれないと、最近思います。

 

 

 

 

 

 

さて、レオさんのミュージカルについては、あんまりモチベーションがあがっていないのが現実。単なる「アルマン的フェルゼン」では絶対終わらないでほしい…。また、相手役の方の後ろ姿を見ると、様式美を演出するための素養が足りてなさそう。

 

「ベルサイユのばら」は当時20歳そこそこだった池田理代子氏が資料を基に作り上げた虚構の世界でありながら、あれだけのクオリティをもっているし、1989年にハリウッドで制作された「危険な関係」も当時の貴族の生活を再現しています。

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既にすばらしい作品がありますが、それを超えてより完成度が高いものにしてほしいと切に希望。韓国のミュージカル、レオさんが出るから、一度は行くけどね…('◇')ゞ。