先日、チケット屋さんの店頭を覗いていたら、最近の中野京子さんの著作の表紙になっていた絵画クラムスコイ作「忘れえぬ女」(1883)が気になりました。19世紀末といえば、先日韓国で見たミュージカル「エリザベート」の時代でもあります。
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また、最近、ニコライ二世のスキャンダルを描いた「マチルダ」という映画が公開になりましたが、このトレチャコフ美術館の所蔵品の数々と年代が合致しています。というわけで、渋谷が込み合う前に滑り込みで美術館に行ってきました。13時前後でしたが、一番の目玉のこの絵の前には誰もいなくてですね、ゆっくり鑑賞しました。
なお、非常出口とか天井の光が映り込んでしまって、きちんと絵を見るのが難しい美術館です…。今回は、比較的人が少ない時間だったので、十分距離をとってみれば、タッチを堪能することができました。
■チラシやカタログなど
■映画マチルダのパンフレットと…
↓主人公の「マチルダ」は主演女優の選考が難航したそうです。ミハリナ・オルシャンスカという新進気鋭の女優が皇太子を惑わすマチルダ・クシェンスカヤを演じましたが、佇まいが似ている気も…。
※ご本人の写真はこちらで…
今回の展覧会での個人的な見どころは以下の点でした。
「ヴォルガの船曳」「イワン雷帝と皇子イワン」といった名画を残したイリヤ・レーピンが師事したイヴァン・シーシキンやイワン・クラムスコイの大作でした。
■イヴァン・シーシキン
「雨の樫林」「松林の朝」
日本でいうところの奥入瀬でしょうか。自然のままの白樺、樫が美しく描写されていました。
■イヴァン・クラムスコイ
今回の目玉である「忘れえぬ女」「月明りの夜」
「月明りの夜」のモデルはアカデミーの生徒がモデルだったそうですが、最終段階でセルゲイ・トレチャコフが自分の亡くなった妻に似せてほしいと依頼があったそうです。幻想的な絵です。
■関連リンク
マリンスキー劇場とならぶミハイロフスキー劇場
Mikhailovsky theatre@Mikhailovsky_en185 years ago, on 8 November 1833, the Mikhailovsky Theatre was unveiled in the presence of Emperor Nicholas I and the Empress, as well as Great Dukes. The programme of the first night included ballet ‘L’amour au village’ and vaudeville ‘Well-known Strangers’ https://t.co/e1HYnxSbrm
2018年11月08日 22:33
図らずもロマンティック・ロシアな2週間でした。映画とこのミュージアムで、19世紀末のロシアについていろいろと思いを馳せておりました。
ところで、イリヤ・レーピンについて、調べているところ、最近びっくりする事件があったことを知りました。以下の書籍でも紹介されている「イワン雷帝と皇子イワン」が最近、破壊行為にあったそうです。
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(Wikipediaより)
「2018年5月25日の午後9時前、閉館直前に入館し館内のカフェでウォッカを飲んだ男が、巡回中の職員を押しのけて本作が展示されている部屋に入り、館内の仕切りに用いられていた金属製の棒を作品に向けて数回叩きつけたことにより、作品を保護していたガラスが破損し、キャンバス表面の3か所に穴が空いた。」
↓
…どうしたものやら…😢