9月28日、高校時代までピアノを習っていた恩師の訃報をうけとりました。恩師はとても厳しい指導でした。最初は指がなっていないということで、ひたすらハノン、ハノン、ハノン(ハノン=曲でもない指の動きの練習曲)。リズムをとれていないと、曲調に合わせて背中をバンバン叩かれたり(あの痛みは今でいう体罰なみ・・・)、ぼろくそに厳しいことを言われましたが、恩師のおかげで、音楽に対する感受性をとても広げてもらったと思います。

 

小学校6年生から習いだしたので、バイエル、ツェルニー30番、ツェルニー40番、ソナチネのはじめで終わりましたが、私の器で出せる精いっぱいの力を出してもらったと思います。

発表会で弾いたランゲの「幼き流浪者」は今も耳に…照れ

 

そんな体験をさせてくださった恩師に本当に感謝しかありません。ピアノをやめたときは「1日ひかないと前日に戻る。3日ひかないと10日戻る」といわれ、今はからっきしダメですが滝汗

 


ところで、そんな中。ピアノの音を目標にしていたのが、中村紘子氏、そして羽田健太郎氏です。ここでは特に羽田健太郎氏について、書きます。

 

彼の楽曲もそうですが、2007年に急逝するまで司会をされていた「題名のない音楽会」という番組も大好きでした。言葉を話すようにコロコロと鍵盤をたたいていくその姿は雲の上の人。

 

[羽田健太郎 THE BEST~10th memorial~]のCDでの照会で前田憲夫氏がこんな噂を紹介しています。

 

「1日平均8時間の練習であまりにも弦がよくきれるので、調律師がついに練習室の押し入れに88本のピアノ線のスペアの巻き線を搬入して電気屋の倉庫みたいなところで練習をしていたという噂をひとづてに聞かされて(以降 略)」

 

そして、去る9月17日、東京国際フォーラムAホールで行われたマクロス35周年×羽田健太郎 10th Memorial 「超時空管弦楽」に行ってきました。

ファンクラブ会員ではないのでチケット購入は遅く、2階席です。でも、通路の前だったので、遠かったけど、楽に見ることができました。

 

1部は「超時空要塞マクロス」のテレビシリーズ、2部は「超時空要塞マクロス」の映画版からをメインに演奏、そして、関係者のトークをはさみながらというイベントでした。

 

羽田健太郎氏のエピソードでは、なぜ「マクロス」に関わったかということでした。もともと「宇宙戦艦ヤマト」に携わっていた石黒昇氏が羽田健太郎氏をひっぱってきたということでした。

やっぱり世間はせまいんですよね。

 

このコンサートがきっかけで、購入したのは以下のCD

 

 

いつ聞いても、全然古さを感じません。恩師の通夜に出席した両親にも聞かせてあげたいです。

 

 

そして、これ。

 

ファッショナブル&セクシーなスーパーSF!!最初、アニメをみたときにはアメコミかと思いきや、実は「少年ジャンプ」(→少年誌)に掲載されていた作品。最初の時期の絵はいまいちですが、ストーリーで読ませる読ませる。のちにアニメ化された後は出崎統さんの影響を受けた絵柄になって、フルカラーで出版されています。

 

 

アメコミを超えたアメコミもどきの漫画!!!

この音楽は弟と分かち合いたいと思います。

 

 

 今も彼の音楽を聴く人の心に素敵な経験を与えている氏ですが、恩師がいなければ、きっと今ほど傾倒することもなかったと思います。

 

 

素敵な人生の糧をありがとう・・・・感謝の念に堪えません。

 

■参考リンク

羽田健太郎(Wikipedia)