それは2023年の12月のこと。
どうにもやる気がなくなったので、....................逃げた。日常から。
しかし、逃げるのにも休暇の計画立てないといけないのがしがらみというものか。
マイルも使えたので、お気に入りの北の国へ。お気楽に観光地へGo!
朝の羽田空港から外国人観光客と修学旅行の波。
これ、ずーっと続くのかな、て思ったけど、その通りだった。
前の晩遅かった上に、朝早かったのと、飛行機でも眠れなかったので、神経が休まらないまま到着。
空港駅からエアポート列車に揺られて、東京と同じくらいに晴れていた札幌を過ぎると
車内も人が少なくなってきた頃に、海が見えてきたとき、ようやく、安らかな気持ちになれた。
来てよかった。
斜め前方に小樽の町、少し荒れた海上に海鳥、丸い頭はアザラシか?
でも、このアザラシ、両手を使って泳いだ。。。。。。。何?
そして鈍色の空からちらちらと雪が舞い始めた。
小樽駅も、外国人観光客の波と修学旅行の列。ずっと続くのだ。
小樽は古いレトロで重厚な建物が有名だけど、
美術館が集まった一画が新しくできていて、小樽芸術村というらしい。
(ニトリが作ったらしい。あの似鳥さんである)
その中の一つ、ステンドグラス美術館に向かうのだけど、途中
大きなピタゴラ装置(外国人が創作した芸術作品です)に出会ってしまった。
これが面白くてずーっっと見ていた。
雪がちらついてきて寒くなったんだけど、ずーーーーーーーっと見ていた。
子供が面白がって寄ってきて、去って行ったけど、ずーーーーーーーーーーっと見ていた。
転がるボールの動きに合わせて体が勝手に動いてしまって、楽しかった。
そしてもっと寒くなった。
ステンドグラス美術館に収められている作品は、
ヨーロッパで取り壊されそうになっていたのを移築(て説明されてたと思う)したもの(らしい)。
名前があるものではないけれど、とても貴重なので、保存のためもあるらしい(らしい)。
あんまり近くで見ると目がチカチカするけど、聖人の名前が書いてあったり、大天使ミカエルさまだったり。
クリスマス前の北海道で見るには、魅力的で、歴史も感じられて、美しいなあ、と(ほんと)。
お泊まりは、OMO5小樽。
初星野リゾート系ホテル。ちょっとだけワクワク。
お散歩してきたら疲れてしまって、ちょっとお昼寝して、。。。。。。目覚めると、
窓の外は雪。一面白くなっていた。
(面白くなっていたのではなく、いちめん、白くなっていたのだ。)
北に来たことを実感。
夕食は、運河が見えるお寿司屋で、運よくカウンターに座ってビール。
隣の席には、韓国系女子二人組。推しのアニメで、楽しそうにはしゃいでいた。
楽しく食事するのはいいものだ。私も嬉しくなった。
外に出ると、雪が舞って、とても綺麗。
昼間、あんなに大勢いた運河にもほとんど人の姿がない。
小さい通りに入ると、ホントに誰もいない。
外国人観光客の波と修学旅行の列は、どこへ行ったのだろう?
.........でも、うっかりすると暗がりにカップルさんがいるので要注意。
誰もいない小道に入ったら、古い小さな街灯の灯りに、
チラチラ舞う雪が照らされ、それは素敵な光景で映画みたいにドラマチックに見えた。
写真は撮らなかった「この光景は私だけのもの」だから。(ホントはめんどくさかったから)
早めにホテルに戻って、21時からのホテルのラウンジのBARタイムにお出かけ。
歴史ある建物にあるラウンジは静かで居心地が良かった。
オルゴールを飾ったクリスマスツリーの近くに座り、お供の文庫本は「かもめ食堂」。
オルゴールの音が聞こえるなか、ほんのりとランプの灯りに小樽ワイン。
とても、とてもとても良い時間を過ごした。とても落ち着いて、来てよかった。
ただ、顔を上げるとカップルさんが並んで座ってこっちを向いていて....naze?なぜ並ぶ!?
逃亡1日目は雪の降る中、静かに過ぎていきました。
とさ。
しかし、1日目で一番記憶に残ったのが、
ランチでいただいた余市のシャルドネがとてもとても美味しかった。