通勤時間に本を読んでいる

 

気軽に持ち運べる文庫本がいい。

で、時折、こうやって勝手に感想など書いたりしている。

 

同じ作家さんの作品ばかり読んでしまうことが多いので、本屋に出かけて吟味して選ぶようにしているが、

今回は、これ。

 

「生きるとか死ぬとか父親とか」(新潮文庫、ジェーン・スー著)

 

人気作家さんですが、初ジェーン・スーさん。

去年だったか、ドラマになったものの原作。

ドラマがちょっと面白かったので。

 

だがしかし、文章はドラマより厳しい。

気軽に読み始めたけど、ヘビーな内容に朝から読むには厳しいことも。

しかし時々、ふふふと笑ってしまうのは作者のワナか、更に、この一文もらった!というものもあり。

 

終盤に家仕舞いの章が出てくるのだが、

これが、身に沁みるというか、反省するというか...。

現実は、自分だけでは仕舞えない。

 

お父様と疎遠なのかと思ったら、

よく連絡を取り合っていて、お父様から頼られたり、頼られたり。頼られたり。

仲良しなんじゃん。

 

そんな親娘の関係を、解説で中江有里さんが書いていた。

「刃物で切り開いて断面をさらけ出す」

恐ろしや。

 

そう言えば、その前によんだ本の解説も中江有里さんだった。

「ランチ酒」(詳伝文庫、原田ひ香著)

軽く読めると思ったら、けっこう重い内容が並んでいた。

有里さんは、こう綴っていた。

「心がほっこりする小説をイメージしたかもしれない

 半分は期待していたものと違っただろう。」

その通りでした。

 

 

さて、次は何を読もうか。また、本屋にいこう。おすましペガサス