骨董市にゆくと、今は、廃れたと思われる日本の生活・文化・習慣の遺産に出合う。

 

 

袱紗

 

 

袱紗とは???と思う日本人も多いと思う。

 

外国人に説明するには、ギフトカバー布というが、果たして、これで通じるだろうか?

 

贈り物を裸で渡さず、包装紙に包んで、「これは、つまらないものですが・・・・」などと、言葉を添え、

謙虚に渡す・・・という習慣。

狭い国土の日本では、周囲に気遣いをしながら、謙虚は美徳とされる。

今や、日本人も外国人並みに、俺が俺が・・・の世界で、謙虚などという言葉は死語となり、お前、馬鹿じゃないの!!と

言われる始末。

 

包装しなど、その場で、破り、中身の贈り物を点検し、ありがとう!!と、欲しくもない物を贈った人に、作り笑いを浮かべる。

これが、作法とよばれるものになった。

 

「袱紗」・・・・・それ一体、何??

 

もはや、骨董品、珍品の類である。

そこで、がらくた親父は、収集癖が疼いた。