辻仁成著
タイトルからして中高生の恋愛ものみたいだけど、すいぶん違った。
施設で育った親を知らないリリカに、同じ境遇の基次郎という男からいきなり手紙が来て、文通を始める。
初めての手紙から、基次郎とリリカの手紙のやりとりのみで話が進んでいきます。
自殺未遂事件を起こしたばかりのリリカが、基次郎の手紙に励まされ、人間的に成長していく。
お互いの恋人の出現や、リリカの本当の親との対面などの話を通して、生きる喜びや感謝を感じていく姿、いかにも小説的によくできた話だ、と思いながら、涙がでそうでした。
本を読んで涙しそうなんて「陰日向に咲く」(劇団ひとり)以来です。
終盤はちょっと長すぎかな。
