リチャード・ドーキンス著
ちょっと前から気になってた人。リチャード・ドーキンス。
ほとんどこの人に関しての知識は持ってなかった。
ただ科学者である、宗教に関してはムキになって反対してる、この2点ぐらいしか知らなかった。
この人は生物学者(ダーウイン進化論者)だったんだ。
いまどきのダーウイン進化論なんてどうなってるかよくわからないが(ダーウイン進化論では説明できないことが多数あるようなんだけど)そのことはおいといて、科学と文化、宗教などに関するエッセイ集。書評とか故人への弔辞とかも多数含む。
どれもちょっと専門的でむずかしい文章で、ちょっと読みづらかった。
印象に残ってるのは、比較的簡単な文章。
9・11テロの後に書かれた「立ち上がるべきとき」
「宗教そのものが戦争や殺人やテロ攻撃の動機づけになっているというのではなく、宗教が、「われわれ」に敵対するものとしての「彼ら」を識別するための、基本的なレッテル、最も危険なレッテルだということである。」
今まで行われてきた数え切れないほどの戦争、紛争。そのほとんどが宗教がらみなんじゃないかな?
宗教が持つ根本的な問題点が示され、テロ直後ということもあり、きびしい文章で宗教を糾弾していきます。
10歳の自分の娘にあてた手紙の形をとってる「信じてもいい理由と信じてはいけない理由」
信じてもいい理由-証拠があるか。すべての宗教的な言い伝えは、証拠が無いので、いっさい信じてはいけない。
信じてはいけないもの-伝統、権威、啓示(お告げ)
たまたま生まれた国(地域)によって変わる宗教、文化、言語などはどれが正しくどれがまちがっているかなんてことが言えないものはすべて信じてはいけない。
ドーキンスの言いたいことはわかるが、宗教なんかは自然発生的なものでもあると思うし、どんな文化にも宗教があるのだから、全部否定する気にはなれない僕です。
まあこの本に書かれてる宗教とは、キリスト教・ユダヤ教・イスラム教の1神教の3兄弟だけ。この3つは似たもの同士の近親憎悪みたいなものかも、とも思います。
科学的真実にしても、トマス・クーンが言う「絶対的な真実は存在しない。科学的真理は、これまでのところまだ誤りが証明できていない仮設にすぎず、やがて取って代わられる運命にあるのだ。」という考えの方に共感する。
霊とか魂とかそのうち科学的に証明できる日がくるんじゃないか、って思ってる僕なのでした。
