Every day’s blues

太宰治著


文豪シリーズになってきた?

太宰の本今まで読んだ記憶がない。「走れメロス」の話は知ってるが。


没落貴族を描いた作品。

死ぬまで貴族的態度・行動をしてきた、最後の貴族の母。

その母と一緒に暮らしてる、離婚経験ありの(この時点で貴族としてのモラルから外れた)娘(主人公)。

戦地でアヘン中毒になった弟。作家と一緒に飲み歩き自堕落な生活をしている。

突然キスされたり、本を読んだりしてその作家(妻子あり)に思いを募らせていく主人公。その思いとは一緒に暮らすとかじゃなく、その人の子供がほしいということ。

弟は自殺して、主人公はその作家の子を身ごもって、世の中のモラルから外れて革命的に生きていくことを決心するところで終る。


当時のモラルや貴族の生活が身近にあった時代にとっては、衝撃的な話しだったんだろうな。

文章も読みやすく、主人公の女言葉で書かれた文は、ちょっと宇野鴻一郎を思い出させたりして。