瀬戸内寂聴著

昨日書いた本とは、この本です。

瀬戸内寂聞さんの「私小説」と本の後ろに書いてあった。久しぶりの小説だ!瀬戸内さんの初めて読む小説だ!っと思って読み初めた。
ところがこの本は小説じゃあなくて、ドキュメンタリーだ。
瀬戸内さんが自分のゆかりのある場所[両親の出身地から自分の住んだ場所まで]を再訪する。その場所にまつわる思い[大半はその時の男に係わる]を自叙伝風に書いて行く。
僕は瀬戸内さんが歩んだ人生を知らない。あのいつもニコニコしているお坊さんの姿しか。彼女の人生は、自由奔放というか、波瀾万丈というか。
夫と我が子を棄てて逃げ出した事。三角でなく四角関係の生活。
そういう風にしか生きられなかった瀬戸内さん。今まで書いた小説も、自分の生活を基に書いたものが多いようだ。
よく自分の生活をここまであからさまに書く事が出来るな。
一人の女性の生きざまとして、とても興味深く読みました。八十歳にして人生の総決算をしたといったところか。
一つ気になった事は、夫と子供との生活が全然書かれてない。特に出産は女性の生涯にとって、きわめて大きなイベントなはずだ。なのになぜか法的な夫婦生活をした北京に再訪していない。

やはりこれは言いたくない、書きたくない部分なんだろうな?