また「逆説の日本史」を読んでる。豊臣秀吉篇。
この本でちょっと気になったことをとりあえず書きます。
妹尾河童さんの小説「少年H」はデタラメだって?知らなかった。
妹尾さんはずっと前から知ってた。「河童が覗いた日本」「河童が覗いたインド」「河童が覗いたヨーロッパ」は文庫になる前から持ってる。とてもすきな本だ。単行本だと河童さんのイラストの迫力がちがう。そんな好きな河童さんのベストセラーの初自伝小説「少年H」は僕はまだ読んでなかった。
その「少年H」は自伝小説といいながら史実と異なることがたくさんあるという。たくさんあるどころか「昭和二万日」という本の年表を見て作られた。昭和二万日の間違えがそのまま少年Hにも間違えのまま出てるという。っ少年Hの記述は明らかに捏造であるようだ。このことを指摘されて以来妹尾さんからの反論はないという。
事実としては、捏造と言われてもしかたがないようだ。
ここでちょっと妹尾さんの立場に立ってみる。妹尾さんはラテン人の感覚の持ち主なのかも。ラテンの歌手の中には明らかに他人の作った曲なのに、自分が作ったと言い張るような人が多くいるという。その歌手の気持は「この曲には絶対の自信があり、誰が作ったとかの問題は関係なくこの曲は自分のものだ」という強い思いが本気の勘違いを生んでいるようだ。
妹尾さんの「少年H」にしてもそういう思い(自分は他の多くの人とは違った思いを持っていて、戦争の状況も世間よりもはっきりわかっていたんだ、という気持)が勘違いを呼び、昭和二万日という本も参考にして結果として史実と違うことをあたかも史実のように(自伝小説であるといってること)書いてしまったのだろう。
まあ「少年H」の評価は今はどうなのか知らないが、「河童の覗いた」シリーズはとてもいい本です。間違えない。