千葉市緑区あすみが丘男性殺人事件

2014年1月28日午後11時ごろ、千葉県千葉市緑区あすみが丘6丁目の佐田泰三さん（当時55歳）方で、佐田さんが胸から血を流して玄関先の廊下に倒れているのを、帰宅した妻（当時41歳）が発見、119番通報した。佐田さんは病院に搬送されたが、その後死亡が確認された。県警捜査1課は30日、現場周辺で凶器が見つからないことなどから殺人事件と断定し、千葉南署に特別捜査班を設置した。

司法解剖の結果、佐田さんの死因は心臓の損傷だったことが判明した。佐田さんには複数の刺し傷があり、その1か所が心臓に達していた。ほかに目立った外傷はなかった。特捜班は周辺の聞き込みを続けるとともに、関係者から事情を聴き詳しく調べたが、有力な情報は得られていない。

佐田さんは28日午後8時半ごろに父親と電話で話していることから、それ以降に事件に巻き込まれたとみられる。現場に争った跡はなく、貴重品も残されていた。住民によると、事件当日の夜に大きな声や不審な物音は聞こえなかったという。

現場はJR土気（とけ）駅の南側に位置する閑静な住宅街。高級住宅街が数多く存在しており、一帯は「チバリーヒルズ」と呼ばれている。佐田さんは妻と2人暮らしをしていた。

事件後、佐田さん宅は家具や衣類が放置され維持管理されていない状態だったが、2016年5月10日〜17日にかけて千葉市が住宅をヤフージャパンの官公庁オークションに出品、17日に落札者が決定した。市納税管理課によると、滞納されていた市税などの回収のために差し押さえ、インターネット公売で入札を行ったという。事故物件情報を記載し、相場より安い見積金額756万円で出品したが、落札金額はそれを上回る1111万1100円だった。

築23年の物件は洋館風の建物で、延べ床面積約308平方メートル、計12部屋の木造2階建てで、敷地面積約527平方メートル。千葉市内の不動産業の男性（当時50歳）が落札した。「シェアハウスやセカンドハウス、セミナーなど特定の人が利用するようなものを考えている」と話している。

犯人はとても大人しい男性。

佐田さんと以前から知り合いだったため、怪しまれずに家に入ることが出来た。

目的はお金だったが、うまくいかずに佐田さんをさつがいしてしまい、動揺して逃げ出した。

女性が関与、助言していた可能性がある。

犯人は今現場から離れた場所に住んでいる。

荒い犯行だったため、証拠をいくつか残してきてしまった。

そこから犯人にたどり着くことは難しいが、犯人にとっては脅威となっている。