2006年7月14日午前11時10分ごろ、岩手県一関市滝沢字九鬼96番地14に住む無職・及川正雄さん(当時59歳)が自宅2階の自室のベッドの上で首にコードを巻き付けられたまま、仰向けに死んでいるのを及川さんの母親(当時87歳)が発見した。及川さんは発見時、部屋着姿だった。また室内には物色された形跡があり、部屋の金庫と及川さんのブランド物の財布がなくなっていた。

司法解剖の結果、及川さんの死因は首を絞められたことによる窒息死だった。また、両腕や肘に打撲と見られる皮下出血が複数あった。死亡推定時刻は13日夜から14日午前と見られている。

及川さんは父親(当時90歳)と母親の3人暮らし。事件当時、同居する両親は1階にいたが、2人とも物音などには気付かなかったという。1階の玄関は常に施錠していた。及川さんの自宅は警備会社の警備システムに加入していたが、13日夜から14日朝にかけて異常警報はなかった。

及川さんは事件前日の13日夕方に外出し、一関市内の居酒屋で酒を飲み、ほろ酔いの状態で午後10時30分頃にタクシーで帰宅したことが分かっており、2階の寝室で、着ていた外出着を着替えたものと思われる。遺体発見時、自宅の玄関脇には及川さん宅の脚立が置かれており、2階にある及川さんの自室に続く1階屋根に犯人とみられる足跡があった。脚立については近所の住民が14日午前5時ごろ、及川さん宅方の玄関先に置いてあるのを確認している。

これらの状況から、犯人は脚立を使って屋根伝いに2階の窓から及川さんの部屋に直接侵入した可能性が高いとみられている。

県警は同署に捜査本部を設置し、捜査を続けている。情報提供は同署(0191-21-0110)か県警本部(019-653-0110)へ。



この事件は強盗に見せかけた、怨恨さつじん。


犯人の目的はお金ではなく、正雄さんをさつがいすることだった。


実行犯は1人だが協力者がいる。それは以前交際していたか、正雄さんが想いを寄せていた女性。


女性、正雄さん、犯人はよく見知っている関係で、それなりに信頼関係もあった。


3人の間でトラブルになったか、あるいは2人は一方的に正雄さんを恨んでいたため、事件に繋がってしまった。


盗まれた金庫の中に、トラブルの原因となったものが入っていた可能性がある。


この襲撃は正雄さんには寝耳に水で、どうしてこうなったのか、なぜ犯人は捕まらないのかとてもショックを受けている。


犯人と女性はいまだ健在で、都会の中で幸せに暮らしている。