1997年3月31日午前1時30分ごろ、埼玉県浦和市常盤9丁目(現さいたま市浦和区常盤9丁目)にあるゲームセンターのカウンター付近で、従業員の武笠静さん(当時73歳)が胸から血を流して死んでいるのを、店舗2階に住む経営者の長男が発見した。
武笠さんの胸には刃物で3カ所刺された跡があり、あおむけに倒れていた。長男は近くのコンビニエンスストアで買い物をして帰宅した際、店の明かりが閉店時間の午後11時半を過ぎてもついていたため不審に思い、店内に入ったところ武笠さんを発見した。
武笠さんの胸には刃物で3カ所刺された跡があり、あおむけに倒れていた。長男は近くのコンビニエンスストアで買い物をして帰宅した際、店の明かりが閉店時間の午後11時半を過ぎてもついていたため不審に思い、店内に入ったところ武笠さんを発見した。
店内にある両替機のふたが開けられ、床には50円硬貨数10個が散乱していたことから強盗目的の犯行と思われる。この店には札の両替に使うための手提げ金庫があったが、こちらは鍵がかかったままだった。
犯人はとても若い男性。中高生などの未成年。
下見をするため、何度かゲームセンターに来店している。
その際武笠さんとも話しており、話が弾んでいた。
武笠さんは犯人のことを、愛想のいい子供だなと好印象を持っていた。
犯人は武笠さんについて、とても裕福に見えたので少し脅せばお金を出すだろうと思っていた。
下見を重ね、ついに犯行当日。
犯人は脅すつもりで刃物を使い、お金を要求したものの武笠さんは頑として渡さなかった。
これじゃ計画と違う。あまり長居もできない。
両替機の開け方は事前に調べていたため、なんとか開けることが出来た。
計画よりも少額だったが、とにかくその場から離れることを優先し、逃げることに成功した。
犯人はさつがいするつもりはなかった。脅しのつもりだったが、結果的にさつじんを犯してしまった。
このことは犯人にとって重いしこりとなり、今もなお苦しんでいる。
本当に申し訳なく思っているが、自首する勇気もない。