1992年4月29日午前6時ごろ、大阪府豊中市穂積にある宗教法人の敷地内で、吹田市千里丘上に住む幼稚園児・小倉優華ちゃん(当時5歳)が、頭や足から血を流し死亡しているのを、同教会の信者が見つけた。優華ちゃんは前日夕方から自宅近くで行方不明になっており、家族から捜索願が出されていた。

遺体の傷の状態などから、優華ちゃんは車にひかれ、同教会まで運ばれた疑いが強いとみている。教会は優華ちゃんの自宅から南西に約8.5キロの場所にある。優華ちゃんは同教会南門から約15メートル入った教会職員の2台の車の間に倒れていた。遺体遺棄後、数時間経過しているとみられる。両足はふくらはぎ側から強い力を加えられて骨折、右側頭部と右肩を強打していた。頭部に陥没骨折が2箇所あり、ほぼ即死の状態だった。右足にはタイヤ痕が残っていた。

死体遺棄、道交法違反容疑、そして2007年4月には殺人事件と全ての時効が成立。延べ約8600人を投入した捜査は終結した。




犯人は飲酒運転をしていた若い男性。


気が大きくなり、スピードを出していた。


一方の優華ちゃんも、門限に遅れそうなため急いでいた。


きっとお母さんが心配している…いつもなら注意して渡る道路も、飛び出す勢いで渡ってしまう。


そこへ犯人の乗った車が通り、接触。


犯人は慌てたが、誰も目撃者がいないことを確認すると優華ちゃんを車へ運び込んだ。


病院へ連れていくことも考えた。しかしすでに優華ちゃんが死亡していることに気付き、隠蔽することにした。


とにかく冷静に…。落ち着いて行動しないとボロが出る…。


不安と葛藤の中どうにか遺棄し、事件以前と同じ暮らしを続けた。


犯人は何度か遺棄現場の教会へ訪れており、心の中で懺悔している。


罪に苛まれながら生き続けている。