神奈川県警は8月11日、同県藤沢市本町の集合住宅の一室で、住人の無職笠原恵美子さん(56)が死亡しているのが見つかり、殺人事件の可能性があるとして捜査を始めたと発表した。
発表によると、9日午後1時頃、笠原さん方を訪ねた介護ヘルパーの女性がベッドの上であおむけに横たわっているのを見つけ、119番した。死因は外傷性ショック。顔など複数箇所に打撲の痕があるといい、死後数日経過しているとみられる。笠原さんは一人暮らしという。
現場はJR藤沢駅から約800メートル北西の住宅街。
犯人と恵美子さんは知り合い、または親族の可能性がある。
犯人はもともと素行不良で、お酒や薬などを飲み荒れた生活をしていた。
恵美子さんからお金を盗むこともあった。
見かねた恵美子さんが助言をしても、犯人は聞く耳を持たない。それどころか、とても鬱陶しく思っていた。
その日、犯人は恵美子さんのもとを訪れると、今までの鬱憤を晴らすかのように暴力を振るい始めた。
お酒や薬の効果も相まって、自分の感情をコントロールする事ができなかった。
気が済むとお金を盗み部屋を後にし、晴れ晴れとした気持ちであちこち出歩きながら帰路に着いた。
翌日、お酒や薬の効果が切れると犯人は我に返った。
大変なことをしてしまった……。
一瞬後悔しかけたが、自分を正当化し開き直ることにした。そうしないとどうにかなりそうだった。
きっと疑われることなく逃げ切れるだろう。そう思うことにした。