平成15年10月6日、職場を無断欠勤。自宅マンションの部屋は、日常生活そのままで、今にも帰ってくるような状態であった。銀行通帳、キャッシュカード、運転免許証、健康保険証、印鑑、全て室内に置かれたまま。もっていったのは通常使用している、財布、私用の手帳、通勤定期券のみ。外出、通勤時は必ずコンタクトレンズを使用していたが、それも置いたまま。室内で日常使用する眼鏡はなかった。 5日に阪急塚口駅前のりそな銀行塚口支店で15時14分 現金21万円を引き出していたことが後に分かった。10月下旬には父親が自宅マンションを訪ねる予定だった。 母親の13回忌を12月に行うことになっており、本人は必ず東京に来るといっていた。



自発的な失踪の可能性が高い。


精神的に追い込まれていた高見さんは、お酒や薬がやめられなかった。


未来に希望が見えない。このままじゃダメだ。


いっそ全てを捨てて別の人生を生きていきたい。


計画を立て、下調べをし、逃げ込む場所も見つけた。


なんとか生きていけそうだと確信し、実行に移した。


生存している可能性は高く、失踪が成功したことに満足している。


しかし、もっと別の道もあったのではないか…あまりに無鉄砲だったと反省することもある。