観光旅行でトルコを訪れていた東京都世田谷区の成城大4年生・松倉崇太郎さん(当時22歳)が2005年11月初めから行方不明になっているとして、在イスタンブール日本総領事館はトルコ紙で情報提供を呼び掛けた。

同総領事館によると、松倉さんは10月30日にアエロフロート機でイスタンブール入り。11月2日に同市内の「ロイヤル・ホテル」をチェックアウトした後、足取りが途絶えた。

家族によると、トルコには11月9日まで滞在し、中部カッパドキアや西部イズミルなどの地中海沿岸を1人で旅行すると話していたという。

トルコ警察が捜索をしているが、翌年までに寄せられた情報は18件。崇太郎さんの家族は行方不明になった直後から地元紙などに広告を出して、情報提供を呼びかけているが、現在も消息不明のままである。



松倉さんは早々にトラブルに巻き込まれた。


困り果てていたところに、日本語が少し話せる現地に住む青年が現れた。


松倉さんは助けを求め、青年も快く応じトラブルを回避してくれた。


感謝を告げると青年は

「気にしなくていいよ、ところで観光するなら案内しようか?」と申し出てくれた。


ありがたく受けることにし、2人は観光地を巡っていく。


話しているうちに年齢や境遇が似ていることを知り、松倉さんは青年のことをすっかり信用してしまった。


しかしこれは青年の罠だった。


ターゲットは裕福な外国人の若者。


助けたのも計算のうちだった。


仲良くなった2人は、その日も一緒に出掛けた。


「今日は現地の人しか知らない穴場へ行こう」


そう誘われ着いていくと、ひとけのない場所へたどり着いた。


そこで青年は豹変した。


松倉さんから金品を奪い、暴行を加えた。


とどめを刺し、青年は逃走。


生存の可能性及び犯人が捕まる確率は低い。