2002年11月13日、東京都三鷹市在住の大学3年生・角田麻衣さん(当時20歳)が自宅を出たまま行方不明になった。麻衣さんは11月11日から13日にかけて学校を無断で休んでいた。それまで連絡なしで学校を休んだことはなく、アルバイトもせず毎日真面目に通い、勉学に励んでいたという。

麻衣さんは兄と両親の4人家族。父親は単身赴任中で長野県に住んでおり、病気を患っていた。麻衣さんが行方不明になる数日前から、母親は長野県の父親の元へ行っており、自宅は麻衣さんと兄の2人だけだった。

行方不明前日の12日には、麻衣さんが晩ごはんを作り兄と食事をしたが、翌13日の朝7時ごろに兄が起きたときはすでに姿がなかった。



家出後、事件に巻き込まれた可能性が高い。


父親に叱責され、頼りにしていた母親でさえも父親の味方をした。


家族に絶望した麻衣さんは、家出をすることに決めた。


実は以前から計画を練っていた麻衣さん。


今まで実行する勇気はなかったが、その日は違った。


行くなら今しかないと思った。


家族に頼らず、自分の力で生きていきたい。


計画どおりにことを進め、結果的に誰にも見つからずに成功を収めた。


成功の影には、前々から相談に乗ってくれていた若い男性の存在があった。


麻衣さんはこの男性を信頼していて、家を出たあとは彼の家に身を寄せる予定だった。


しかし2人きりになると男性は豹変。


麻衣さんに手をかけてしまった。


すべて犯人の思惑通りになってしまい、解決する可能性は低い。