2001年10月25日午前10時30分頃、岡山県上房郡賀陽町(現・加賀郡吉備中央町) にある祖父母宅の庭から小林雅尚くん (当時1歳10か月) がいなくなった。雅尚くんは4歳の兄と共に祖父母宅の裏庭で遊んでおり、すぐ近く(子供達から5メートル〜10メートルほどの距離)で祖母が2匹の飼い犬を連れて小豆を取る作業をしていた。

祖母が午前10時過ぎに雅尚くんの姿を確認してから5分から10分後、祖母が再び顔を上げると、長男だけが遊んでおり雅尚くんの姿が消えていた。周囲を探しても見つからなかったため、警察に通報した。



雅尚くんはお母さんを探していた。


寂しくて、会いたくて


堪えていた気持ちが抑えられなかった。


なんとなく、外に行けばお母さんに会えるような気がした。


どこか分からないながらも、一生懸命歩いた。


途中、水辺の近くで怪我をしてしまった。


痛くて動けなくて、声も出ない。


そのまま気を失ってしまった。


今はもう痛くもないし、悲しくもない。


お母さんやお父さんが自分のことで言い争ったり、泣いている方がつらい。


もう大丈夫だから、大好きなお母さんには笑っていて欲しい。


お父さんももう悲しまないで、家族で仲良く暮らして欲しい。


生存の可能性は低い。