2018年5月2日午前2時25分ごろ、群馬県警捜査2課の警部補だった高崎市新保町の宮腰大(当時37歳・懲戒免職)が群馬県嬬恋村大笹の商店の裏口から窓ガラスを割って侵入し、現金1万円やビール券30枚を盗んだ後、警察官に体当たりして逃走した。宮腰は近くの民家で軽乗用車を盗んで逃走したとみられる。

2018年7月9日午前9時ごろ、富山市猪谷の山間部を流れる神通川の川岸で、河川工事をしていた建設会社の男性社員が宮腰の盗難車を見つけた。最後に現場を確認した7月3日午後にはなかったという。車は大雨による増水の影響で上流から流れ着いたとみられ、天井がつぶれるなど激しく破損し、逆さの状態だった。状況から車は高所から転落したとみられる。宮腰本人は見つからなかった。



犯人は家庭にも仕事にも尽力し、信頼も厚かった。


そう在るべきだと思っていたし、そんな自分に満足していた。


しかしそんな日常を覆してしまう出来事が起こった。

特に家庭内で争いが絶えなくなり、原因は自分であることも分かっていたため、どうしようもなかった。

家庭も仕事も上手くいっている自分、が好きだった犯人は自暴自棄になっていった。

ひとつバランスが崩れると、全てがダメだと思うようになった。

もうどうなってもいい。全部壊してしまえ。

ついに犯罪に手を出してしまった。

これでもう仕事もできない。全てが終わった。

絶望とともに、からっぽになってしまった自分も意外と悪くないと思った。

上手く逃げ続け、今では仕事も見つけ女性と暮らし、それなりに楽しく生きている。