2023年4月10日、奈良県と和歌山県にまたがる世界遺産の「熊野古道」を訪れていたアメリカ人女性の行方が分からなくなった。 女性はアメリカ人のウー・ムラッド・パトリシア・ピーツェンさん(当時60歳)。パトリシアさんは世界遺産に登録されている熊野古道の小辺路を歩くため、奈良県や和歌山県を訪れていた。パトリシアさんは3月5日に観光目的で羽田空港から日本に入国。4月10日午前7時ごろ、奈良県十津川村の民宿を出発したあと、夜になっても次の宿泊地に姿を見せず、行方が分からなくなっている。
パトリシアさんは当日、年の離れた若い男性と会っていた。
男性の方が先にパトリシアさんに近づいてきて、親しみと好意を持っていた。恋愛的な意味ではなく、優しく魅力的な彼女に対して母性に近いものを感じていた。
パトリシアさんはそんな彼に対して、少し無茶をする子だと思い心配していた。
案の定、彼にはお金のトラブルがあったようで、彼女に相談してみた。優しく賢い彼女なら何か知恵を貸してくれるかもしれない。
しかし彼女はお金の無心をされたと思い、厳しく突っぱねた。
ショックを受けた彼はパトリシアさんと口論になり、仲違いしてしまう。
最後に会ったのはこの彼だが、傷つけたり襲ったわけではない。
パトリシアさん行方不明のニュースを見て、彼も驚いている。それと同時に、警察から何か疑われてしまうのではないかと怯えていたが、そんなこともなく。今も普通に暮らしている。
パトリシアさんは身動きが取れずに、水辺の近くにいる。