1997年3月16日夕方、香川県仲多度郡まんのう町(旧琴南町)川東焼尾の山林に遺体が捨てられているのを山の所有者が発見した。 この所有者によると、初めはマネキンが投棄されているのかと思ったという。 翌日現場に向かった警察が、午前10時ごろ遺体である事を確認した。 

警察へ出ていた届出から、遺体は詫間町松崎在住の観音寺一高の学生、真鍋和加さん(16)と判明する。 和加さんは15日を最後にバイト先から帰宅せず、家族より捜索願が出されていた。 バイト後の10時過ぎに小雨の中を傘もささないで歩道に立っている和加さんの姿を同僚が見かけたのが最後の目撃証言となっている。 いつもはアルバイト先のコンビニまで自転車で通っていたが、15日は雨が降っていたため、和加さんの姉が車で送っ ていた。



和加さんと犯人は以前からの知り合いで、親しい間柄。犯人は和加さんのことが好きだった。


当日、バイトの終わりに迎えにくるよ。車で送ってあげる。と犯人に誘われた和加さん。


犯人のことを信頼していた和加さんは、疑うことなく車に乗った。


ドライブしながら、いつもどおり楽しく会話をしていた2人。いつの間にかひとけのない場所にたどり着いていた。


もちろん犯人の作戦だった。周りには何も無い、誰もいない。ここでなら和加さんを自分のものにできる。


不穏な空気を察した和加さんは、必死で抵抗した。信頼していた人に裏切られたショックと悲しみで、胸が張り裂けそうだった。


悲しみの中、和加さんは息を引き取った。


警察に疑われることなく、犯人は逃げ切った。

今でも和加さんのことを想い、申し訳ないことをしたと思っている。